都心店への異動でアトピー悪化・・・礼子が仕事にも肌にも潤いを取り戻すまで

幸井俊高執筆 漢方ストーリー

以下は、アトピー性皮膚炎の悩みを解決したOLの物語です。薬石花房 幸福薬局(東京 帝国ホテル内)の実際の症例をもとに、物語風に描きました。
同じようなお悩みでお困りの方は、あきらめず、どうぞお気軽に薬局までお問い合わせください。
(登場人物は実在の人物とは関係ありません。)


■■環境変化でアトピーが悪化■■

 新しい職場に来てから仕事の成果がなかなか上がらず、ちょっと焦っている。いま、東京で若者が集まる駅ビル内の店舗で、店長をしている。

 半年前までは東京郊外の店で店長をしていた。地域の競合店よりも業績がよかった。おそらく本部がそのことを評価してくれて、今回の都心店への異動となったのだと思っている。 

 しかし半年が過ぎた今、予想と期待に反して、思うように成果が上がっていない。

 人通りが多いわりには集客効率がよくない。バイトの欠勤が多い。本部の担当課長も忙しそうであまり相手にしてくれない。集客にもスタッフの連携にも自信があったのに、そんなものは異動後あっという間に吹き飛んだ。人間関係のストレスも大きく、焦りや不安を抱えて毎日を過ごしている。

 一度、郊外店で店長をしていたころの本部の担当課長に会って相談したことがある。彼女とは2年近く一緒に苦労をしてきたこともあり、気楽に相談しあえる関係にある。いまの店の近くの喫茶店まで来てくださった。

「都心のお店に異動してそろそろ半年ね、礼子さん。調子はいかがかしら」

「それが雪絵さん、思うように成果が上がらなくて」

 うちの会社は女性が多いせいか、お互いに下の名前で呼び合うことが多い。

「そんなの、まだ半年じゃない。焦らなくていいわよ」

「でも期待されている業績はあげなくては、と思うと焦ってしまって」

 そう言いながら小さなため息をついてコーヒーカップを見つめていると、雪絵さんが言った。

「礼子さん、それよりも体調は大丈夫なの? 肌の調子がよくないみたいだけど」

 雪絵さんの言うとおり、最近体調がよくない。ほとんど治ったと思っていたアトピー性皮膚炎が悪化しているのだ。顔や首の肌が乾燥してカサカサになり、ところどころ皮がポロポロむけて赤くなっている。手首や手の甲のかゆみも強く、掻き傷が目立つ。

 都内の店に異動してから生理も不規則になり、お通じもわるくなった。

 自分では、新しい職場になかなか適応できないことと、人間関係がうまくいかないことのストレスが、アトピー悪化の原因と思っている。

 人間関係のことから雪絵さんに相談してみた。

「今の担当課長、なんだか冷たくて」

「あら、あのかたとは長い付き合いだけど、明るくて親しみやすいはずよ」

 今の課長のことを冷たくて気難しい課長だと思っていたので少し驚いて雪絵さんの顔を見た。雪絵さんは微笑みを返して話し続けた。

「彼女、忙しいだけよ、きっと。それより、礼子さんは同じ会社の店舗とはいえ、新しい環境で仕事をしているわけでしょ。だれでもすぐにはうまくいかないものよ。そう焦らなくてもいいはずよ」

「心配しすぎ、なんでしょうかね」

「気持ちの問題よ、きっと。それに、その肌の調子もね」

「気の持ちようですね」

「そういえば、そういう"気"の流れっていうのが健康には大切みたいよ」

「気の流れ、ですか?」

「病院の検査などで測定できるものではないけれども、元気とかやる気とか、そういう"気"というものが人のからだには流れていて、イライラや不安、焦りなどが募って"気"の流れがスムーズでなくなると、体調が悪化するらしいの」

「病気はストレスと関係が深いということですね」

「じつは、わたし、赤ちゃんができなくて悩んでいたでしょ。それで漢方の先生に相談したら、どうやらストレスの影響でわたしの体内の気の流れが滞っていたみたい。それで、そのせいで卵子や子宮にじゅうぶんなエネルギーや栄養が満ち足りていなかったようなの。そこで漢方薬で気の流れを調えて、見事に"妊娠しやすい体質"に変身し、無事妊娠できたってわけ」

 雪絵さんが赤ちゃんをほしがっていたのを知っている。うれしかった。

「漢方薬で体質を改善して見事に妊娠ですか。よかったですね。」

「そう、漢方薬は体質改善のお薬よ。礼子さんも漢方で"気"の流れを改善してみたらどうかしら?」

 たしかに子どものころ、イライラしたり親に怒られたりしたときに、アトピーが出ていた肘や膝の内側を無意識にボリボリと掻いていたものだ。

 悪化したアトピーは、雪絵さんのいう"気"の流れと関係があるかもしれない。

 さっそく雪絵さんが通っていた漢方薬局に行ってみることにした。


■■漢方でアトピー体質を改善■■

 漢方薬局でカウンセリングを受けたところ、気とけつ血の流れがわるくなっている、とのことだった 。

「おそらく仕事のストレスが引き金となって体質が悪化したのでしょう。」

 漢方の先生がおっしゃった。

「心配しなくても大丈夫です。漢方薬で"気"の流れをよくしていきましょう。」

「漢方薬で"気"の流れを調整できるのですか」

「気血の流れがわるくなっている礼子さんの体質を、漢方薬で改善していきます。気の流れがよくなれば、ストレスに強くなります。そうなると、同じ量のストレスがかかっていても体調を崩さなくて済むようになります。」

「けつ血の流れもよくなっていくのですか。」

「良質のけつ血が体内をスムーズに流れていると、皮膚にも栄養がたっぷり供給されるようになります。そうすると乾燥してカサカサになっていた肌が少しずつ潤いを取り戻してきます。」

「アトピー体質そのものを漢方薬で改善していくのですね。」

 さっそく気けつ血の流れを改善する漢方薬をしばらく飲み続けることにした。


■■肌にも仕事にも潤いが■■

「ずいぶん慣れてきたみたいね」

 いまの課長が現場の視察で各店を回っているときに声をかけてくださった。

 雪絵さんに相談し、漢方薬を飲み始めてから、気持ちが安定してきていた。仕事の不安や焦りが減り、店の業績も上向きだしている。いまの課長のことばも、毎日の日報を見てのひと言だろう。

 アトピーもよくなってきた。肌に潤いが増し、顔と首の赤みはほとんど消えた。生理不順も治った。

「ここの店長になって半年以上経ってしまいましたが、ようやくペースがつかめてきました」

「雪絵さんから聞いていたけど、うわさどおりの頑張り屋さんね。うれしいわ」

「なかなか課長に相談させていただくタイミングがなくて、最初はひとりで悩む日もありました」

「あら、ごめんなさい。この地域は他店との競争が激しくて、販促会議なんかも多いの。なかなかお話しする機会がなかったわね。でも前の担当課長の太鼓判つきだったから、そんなに心配しなかったのよ。肌の調子がちょっとよくなさそうで気になっていたけど、それも最近は調子いいみたいだし、今のペースで焦らずに、自分のできることを精一杯していけば、いまの店舗もうまくいくはずよ」

「じつは少し落ち込んでいた時期があって、前の課長にも相談したことがあるのですよ」

「新しい環境に適応するには、それ相応の時間や努力が必要なものよ。焦らずに地に足をしっかりつけて仕事をしてくださいね。今のペースで問題ないわよ」

「ありがとうございます、課長」

「ただしマイペースでのんびり仕事をしていいと言っているのではないわよ。わかっていると思うけど、仕事は厳しいわよ。そのなかで浮き足立って慌てないで頑張ってくださいね」

 課長はにっこりほほえんでくれた。

 いまの課長も、ちゃんと見ていてくださっている。まわりはみんな、いい人ばかりだ。仕事にも潤いが出てきた。自分ひとりでわるいほうに考えて落ち込んでいたことが恥ずかしかった。

 よし、きょうからますます頑張るぞ。

 仕事は自分ができることしかできない。だから焦らず、でも、自分ができる範囲では決して手を抜かずに頑張ろう。

 健康も同じ。からだにはからだのペースがあるから、焦らず、わたしのからだが喜ぶ自然なスピードで、漢方薬でアトピー体質を改善していこう。

 そう思うと、ふっと気が楽になった。気の流れがさらさらしてきたように感じる。アトピーも仕事も、いい感じでよくなっていきそうに思った。

(幸井俊高執筆 「VOCE」掲載記事をもとにしています)

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