検査で異常なしの膝の痛み、漢方だから治せた

幸井俊高執筆・・・薬石花房 幸福薬局(帝国ホテル内漢方相談薬局)の症例をもとにした漢方ストーリー

以下は、営業の仕事で困っていた膝の痛みを漢方で解決したOLの物語です。薬石花房 幸福薬局の実際の症例をもとに、物語風に描きました。
同じようなお悩みでお困りの方は、あきらめず、どうぞお気軽に薬局までお問い合わせください。
(登場人物は実在の人物とは関係ありません。)


■■膝の痛みにも効く漢方■■


営業の仕事を続けていると、つらいこともある。でも、やっぱり楽しいことのほうが多く、やりがいのある仕事だと思っている。

お得意先は、この町の中小企業や個人商店、それに一般家庭などが多い。楽しいのは、そういう方々と仲良くなること。先方に営業でお邪魔して、向こうから笑顔が返ってくると、この仕事、やっててよかったな、と思う。営業成績も大事なのはわかっているけど、どんな仕事も最終的には人と人とのつながりが基本。だから、こういう人間関係を大事にしていきたいな、と思う。

反対に、つらいことは、やっぱり門前払いされたとき。少しでも時間をいただいて、なんとか自社の商品の話をさせていただきたいとは思うけど、こればっかりは仕方がない。いちいち落ち込まないで、また別の新規顧客を開拓するようにしている。営業の仕事をするようになって4年になるが、最近ようやくこのあたりの気持ちの切り替えができるようになってきた。

もうひとつ、つらいことがある。それは、膝の痛みだ。

得意先の関係で、靴を脱いで座敷に上がったり、ご家庭にお邪魔したりすることが多い。そんなときに立ったり座ったりするたびに、膝が痛くなる。

とくにけがをしたわけではない。もしかすると学生時代に熱心にしていたスキーの影響かとも思ったが、病院でレントゲンなど検査してもらっても、とくに異常はなかった。膝に水がたまっているなどの病変もなく、鎮痛剤や湿布が処方されただけである。

調子がいいときは問題ない。膝の痛みなど、すっかり忘れて歩き回っている。でも忘れたころに、また急に痛みだす。ひどいときには、しびれを伴うこともある。無理をしたときや、冷えたとき、あるいは梅雨時など湿気の多い時期に痛むことが多いように思う。

先日も、お客様の商店の奥のご自宅に上がろうとしたときに膝に激痛が走り、思わず「痛たたっ」と声を出して、しゃがみ込んでしまった。

「あら志津子さん、大丈夫?」

お客様の磯野さんが心配そうに駆け寄ってくださった。

「あ、磯野さん、すみません。ときどき膝が痛くなって」

「あら、ちゃんと検査したら?」

「ええ、病院にも行ったんですけど、レントゲンを撮っても異常がないそうなんです」

「あら、そう。じゃあ一度、漢方を試してみたら?」

「漢方、ですか?」

「そう。じつはわたし、子宮筋腫があるのね。見つかったときは手術しなければいけないほどの大きさだったんだけど、それが漢方薬ですっかり小さくなって、手術しなくて済んだのよ」

「漢方薬でですか」

「そう、漢方っていうと内臓の病気とか、アレルギーとか、そういう病気に効くものかと思ってたのよ。でも外科的な病気にも効くみたいなの。腰痛や膝の痛みにも効果があるって、どこかに書いてあったわ。一度、漢方薬局に行ってみたらどう?」

さっそく磯野さんが通ってられた漢方薬局に行ってみることにした。


■■中医師とは?■■


漢方薬局では、最初のカウンセリングで、膝の調子だけでなく、胃腸の具合やアレルギー、お通じなど、膝の痛みとは関係なさそうなことも細かく聞かれた。30分以上かかったが、ひとりひとりの体質を把握するために必要なのだそうだ。

カウンセリングが終わると、漢方の先生がわたしの体質について説明してくださった。わたしの場合、からだの中に余分な水分がたまりやすい体質だそうだ。花粉症、むくみ、胃痛、頭痛などの症状は、全部その余分な水分が根本的な原因となっているとのことだ。

膝についても、余分な湿気や冷えが膝関節の周囲で気や血の流れを阻害しているために痛むと考えられるそうだ。「志津子さんの場合は、体内にたまっている余分な水分や冷えを取り除く漢方薬で体質を改善していくのがいいでしょう(漢方道の必殺技②)。そうすれば膝の痛みも緩和します」

効果はてきめんに現れた。漢方を飲み始めて1ヵ月くらいで膝の痛みが気にならなくなった。それから3ヵ月くらい漢方薬を続けてみたところ、膝の痛みが出やすい真冬も全く膝の痛みに悩まされることなく過ごすことができた。

気がつけば花粉症の季節なのに、その間、花粉症の症状が出なかった。

「先生、漢方ってすごいですね」

「飲んでいただいたのは、志津子さんの体質を改善する漢方薬です。その漢方薬のおかげで志津子さんの体内の余分な水分や湿気が取り除かれ、その結果、膝の痛みも花粉症も改善されたということですよ」

「膝の痛みのような外科的な病気にも漢方は効くんですね」

「骨や関節が変形してしまっている場合、それらを元通りにすることはできません。しかし痛みの原因は、骨や関節の変形だけではありません。漢方では、気や血の流れも重視しています。ふつうならば痛むはずの骨や関節の状態になっていても、気血の流れがよくなり、筋肉の緊張がとれれば痛みは軽減されます」

なるほど漢方って奥が深いなあ、と思った。

「ところで先生、先生は中医師とのことですが、この中医師というのはどういう資格なんですか?」

「中国には、中国古来の中国医学と西洋医学の両方があります。それぞれ人体の見方や病気の捉え方が全然ちがいます。その両方をしっかり学ぶことは、とても大変で時間のかかることです。ですので医学部も病院も別々にあります。お医者さんも別々です。それで、中国医学が専門の医師を"中医師"とよんでいます」

「中国では漢方と西洋医学とが両立しているのですね」

「そして中国医学のことを"中医学"とよんでいます」


■■各医学の特徴をふまえて■■


中医学について興味がわいてきた。

「先生、その中医学っていうのは、漢方とはどう違うのですか?」

「中医学が中国の医学であるのに対し、漢方は日本の伝統医学のことです。日本では奈良時代よりも昔から中国や朝鮮より医学を導入し、それを実践してきました。そして江戸時代のころからはオランダの医学も取り入れるようになり、それまでの伝統医学が漢方とよばれるようになりました」

なるほど、今の中国の状況と似ているのね。

「では西洋医学とはどのように使い分けるといいですか? たとえば膝が痛いときには、ふつう西洋医学の病院や診療所に行きますけど」

「それぞれの医学に長所・短所があり、特徴があります。たとえば漢方は体質改善など、慢性的な病気や症状をじっくりと改善していくのに効果があります。また西洋医学は、切れ味の鋭い薬で即効的に症状を抑えるのが得意です。ですから、急性の病気や、けが、ひどい症状のときは西洋医学です。そして慢性的な病気や、繰り返し生じる病気、心の病気、それに病気の予防や健康維持には漢方や中医学が適しています。両方を併用するのがいい場合もよくあります」

「漢方と西洋医学の併用ですか?」

「たとえばアトピー性皮膚炎やぜんそく、うつ病など、症状を西洋の新薬で抑えながら、漢方薬で体質改善をすすめるとよい病気はたくさんあります」

「美容やアンチエイジングはどうですか?」

「西洋医学だと、からだの外側から、注射でしわを延ばしたり、皮膚をレーザーで焼いたり切り取ったりします。漢方では、からだの内側から、代謝をよくしたり血行を改善したりして若々しさを取り戻していきます」

「どんな病気や悩みにしても、それぞれの医学の特徴をみんながよく理解して判断できるようになるといいですね」

「話を元に戻すと、膝の痛みにしても、膝の関節の正常な形はこうだから、こうじゃなくちゃいけない、というのではなく、その人の膝の状態をまず受けとめて、それをいたわりつつ、余分な水分を取り除くなど体質を改善し、その膝とこれからも長く付き合っていく、というのが漢方や中医学の考え方です」

膝の痛みから、いろいろなことを勉強した。これからも自分のからだを大切にしていきたいと思った。

(幸井俊高執筆 「VOCE」掲載記事をもとにしています)

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そのために必要なのが、カウンセリングです。漢方の専門家がじっくりとお話をうかがって、あなたの体質を判断し、あなたに最適な漢方薬を決めていきます。

 

当薬局は、帝国ホテル内にあるカウンセリング専門の漢方薬局です。まず薬局でカウンセリングをし、その方のご症状やご体質をしっかりと把握し、それをもとに、おひとりおひとりに最適な漢方薬を調合しております。

 

自分にあった漢方薬に出会う秘訣は、「信頼できる専門家のカウンセリングを受けること」です。しっかりしたカウンセリングを受けて、あなたに最適な漢方薬を見つけてください。

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