肌がたるんで目立つ小鼻まわりの毛穴は、漢方で内側から引き締める

幸井俊高執筆・・・薬石花房 幸福薬局(帝国ホテル内漢方相談薬局)の症例をもとにした漢方ストーリー 

努力家のOLが小鼻まわりの毛穴の悩みを漢方で解決する過程を物語風に描いています。症例は筆者の経験をもとにしていますが、登場人物は実在の人物とは関係ありません。


■■皮膚がたるんで目立つ毛穴■■


パソコン機器メーカーの開発部門に勤める杉野は、人知れず努力をするタイプである。派手なパフォーマンスはないが上司には信頼されている、と杉野のもとで働く美保子は思っている。

時代の先端をいくこの会社にあって浮利を追わず、地道な基礎固めを杉野は忘れない。濡れ手に粟のヒット商品開発に賭ける同僚をよそに、基本性能の向上を目指して遅くまで仕事をする。仕事の合間のおしゃべりにも参加はするが、短めに切り上げて自分の席に戻り、淡々と仕事の続きをする。

美保子が一度、杉野に聞いてみたことがある。

「杉野さん、どうして毎日あまり目立たない努力を遅くまでなさるのですか?」

「せっかく縁あってここで働いているんだからね。仕事はきちんとして、会社の目指す社会貢献をしたいと思うんだ」

派手な諸先輩に比べて杉野は純粋すぎる、と美保子は思ってしまうが、明るい表情のなかの素直な目を見ると、本当にそう思っているんだな、とちょっと感心する。杉野は続けた。

「社会貢献の第一は、まずお客さんへの貢献だよね」

「そうですね」

「せっかく買ってもらったうちの製品がすぐ壊れるようでは、お客さんへの貢献にはならない。だから基本性能のアップに向けて頑張らないと、と思うんだ」

たしかのそのとおりだと美保子は思う。自分だって買ったばかりの商品がすぐ壊れると、もうその会社の製品は買わなくなる。

杉野が続ける。

「会社での時間の使い方も大事だと思うんだ。時間に余裕があるとおしゃべりばかりする人もいるけれど、それもお客さんに失礼だよね」

「時間の使い方ですか」

「忙しく働いていても、おしゃべりをしていても、僕たちは同じく給料をもらっている。その給料って元はといえば全部、お客さんがうちの商品を買ってくれたお金でしょ。有意義に使わなきゃね」

直球勝負である。おまけに独身。美保子はもう少し聞いてみた。

「目立った成果を上げて出世しようとは思わないのですか」

「もちろん出世したくないことはないけれど、出世するために仕事をするのではないよね。仕事の目的は社会貢献。目の前にある仕事を丁寧にすることが一番だと思うんだ」

直球がもう一本、美保子のど真ん中に入った。杉野は自分の席に戻り、仕事の続きを始めた。

熱心に働く杉野であるが、気難しい表情で黙々と働く仕事人間というわけではなく、適当に雑談はするし、笑顔も多い。息苦しいところはない。杉野への関心が、憧れに変わっていく。いつの間にか率先して杉野のサポートをするようになっていった。

尊敬する人のための努力は楽しい。細かいミスで杉野に注意されることは多いが、頑張って仕事をする美保子である。

努力といえば、肌の手入れに苦労している。鼻のまわりの毛穴が気になるのである。肌の張りが失われ、毛穴がだらんと縦にたるんできた。しかも黒ずんでいる。杉野に見られると恥ずかしい。エステに行くと一時的に肌が引き締まるが、数日で元に戻る。

杉野が仕事で努力をしているのに、わたしはこんなことで悩んでいていいのかしら、と思うこともある。しかし芽生えてきた恋心の成長は速い。

そういえば友人の真希が漢方で生理痛を根治した。漢方で体質改善ができた、と喜んでいた。真希が通っていた漢方薬局には美容の相談で訪れる人も多いと言っていたっけ。

美保子も漢方薬局に行ってみることにした。


■■肌を引き締める漢方■■


漢方薬局では、カウンセリングのあと、漢方の先生が美穂子に説明をした。

「肌の張りは、どうしても年齢とともに衰えます。これは、皮膚のコラーゲン繊維が年齢とともに劣化してしまうのためですので、ある程度は仕方のないことです」

「きれいな素肌を取り戻すことは無理ということでしょうか」

「いや、年齢だけでなく、不規則な生活や睡眠不足、喫煙、食生活の乱れ、ストレス、外部からの刺激などによっても肌の張りは失われ、本来の年相応の素肌よりも衰えた状態になります。そのあたりを漢方薬で改善し、肌の本来の自然な張りを取り戻していくのがいいと思います」

「本来の自然な張り、ですか」

「30歳代の女性が10歳代の女性の素肌を取り戻すことは無理だと思います。でも、もし美保子さんがストレスもなく、きれいな環境で規則正しい生活をしていた場合の素肌よりは、いまの肌は衰えていると思います。そのあたりを改善して年相応の素肌に近づけることができればと思います」

毛穴の黒ずみについては、毛穴に詰まったかくせん角栓や、その刺激によって沈着したメラニン色素の影響が強い、と漢方の先生は続けた。スキンケアと漢方薬でからだの外側と内側から治していきましょう、と美保子に言った 。

毛穴のトラブルの原因には、ほかにも乾燥肌の体質が毛穴付近の角質を硬くしてしまっている場合や 、ホルモンのバランスがよくなくて皮脂が過剰分泌している場合 、それに免疫力が低下していて毛穴のなかで細菌が繁殖しやすくなっている場合などがある 、と漢方の先生は言った。

「美保子さんの場合は、毛穴付近の老廃物を捨てて肌を引き締め、毛穴を目立たなくしていきましょう。からだの内側からの"見えない努力"になりますが、根本的な改善につながりますので、最初のうちは目に見えた効果を感じなくても、しばらく続けてみてください」

 美保子はさっそく老廃物を捨てる効果のある漢方薬を飲むこととなった。


■■見えない努力が実を結ぶ■■


漢方薬を飲み始めたが、目に見えた改善はすぐには現れなかった。でも「からだの外からのスキンケアも、からだの中からの漢方薬の体質改善も、両方とも大事ですからね」と漢方の先生に言われたとおり、美保子は毎日欠かさず漢方とスキンケアを続けた。

会社のほうも相変わらずで、杉野は淡々と仕事に熱中し、美保子も仕事に前向きに取り組んでいた。細かいミスで杉野に注意されることは、ほとんどなくなった。でも恋が進展する気配はなかった。

漢方を飲み始めて3か月くらい経ったころから、肌に変化が現れてきた。肌つやがよくなり、毛穴が引き締まってきた。肌のたるみが改善されてきているように思う。毛穴の黒ずみも目立たなくなっている。

「あら美保子、肌の調子、よさそうじゃない」と真希もうれしそうだ。

すぐに結果は出なくても、毎日"見えない努力"を続けることの大切さを知った。

「先生、"見えない努力"って大事ですね」

カウンセリングの際に美保子がそう言うと、漢方の先生が答えた。

「細菌学の開祖パスツールは、"チャンスは、準備した心に舞い降りる"ということばを残しました。チャンスは偶然の賜物ではなく、準備した人にのみやってくる、という意味です。この"準備"こそ、"見えない努力"なんでしょうね。肌がきれいになったのは、美保子さんの努力の賜物ですよ」

先日、会社の人事異動があり、杉野の昇格が発表された。若い課長の誕生である。一見おとなしそうで地味に見えるので、おおかたの社員は驚いたようだ。でも美保子は、きっと"見えない努力"が実を結んだのだろう、と思った。

数日後、美保子は杉野から食事に誘われた。ふだん行くことのない、落ち着いた雰囲気の高級なレストランだった。

「じつは部長から、もう課長になったんだから、そろそろ身を固めてはどうか、と言われちゃって」と杉野が途切れ途切れに話し始めた。そして、結婚を前提にした付き合いをしてほしい、と美保子に言った。

もちろんOKした。

わたしの"見えない努力"も、いよいよ実を結んだのかな、と美保子はうれしくなった。

(幸井俊高執筆 「VOCE」掲載記事をもとにしています)

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