顔のくすみ、漢方で輝きが戻ってきた!

幸井俊高執筆・・・薬石花房 幸福薬局(帝国ホテル内漢方相談薬局)の症例をもとにした漢方ストーリー


以下は顔のくすみを漢方で改善した女性の物語です。薬石花房 幸福薬局の実際の症例をもとに、物語風に描きました。

同じようなお悩みでお困りの方は、あきらめず、どうぞお気軽に薬局までお問い合わせください。
(登場人物は実在の人物とは関係ありません。)


■■今なにか始めないと■■

結衣は会計事務所で働いている。今年で3年目になる。

上司は10歳年上のエリート会計士で、アメリカにも留学しており、国際的な会計戦略にも詳しい。帰国直後は斬新な手法を用いて業績を上げ、社内でも期待の新人として有望視されていたそうだ。

しかしわたしが入社したころには、たしかに頭脳明晰な明るい方ではあったが、すでにそのころのような輝きはなく、ふつうの会計士のように見えた。会社への貢献もめだって大きいわけではなかった。

雑談のときなどには当時の栄光を楽しそうに話してくれた。でも話の終わりには、「時代が変わっちゃったからなあ」「おれの実力が発揮できる場面が減ったからなあ」と、少し寂しそうな言葉が聞かれることもあった。

それでも仕事は忙しく、残業は多かった。寝不足が続くうえに、食生活も乱れ、ストレスを強く感じていた。

おかげで顔色がくすみ、さえない。

そのうち余裕ができたら食生活を改善するから、あるいは、将来はまた元のようなきれいな素肌に戻るから、などと自分をなぐさめて過ごしていた。

くすみをとりたい気持ちはあった。でも実際には何もしないまま月日が流れていた。当然、顔のくすみは改善されるはずもなかった。

ある日、その上司が、飲みに誘ってくださった。留学時代からの親友の吉木さんという方とご一緒だそうだ。吉木さんは最近、奥様と離婚をされて、時間に余裕ができたのか、お二人でときどき飲みにいくとのことだった。

乾杯のあと、留学時代の話や世間話に花が咲き、楽しく時間が過ぎた。

話が自分たちの近況のことになり、うちの部長の業績が留学直後ほどではないことに話が及んだとき、吉木さんがおっしゃった。「過去の業績や成功は貴重で大切な体験だと思う。でもそれらにしがみついていては、時流に取り残されてしまうんじゃないか」「そうだなあ。でも、つい過去の成功にしがみついちゃう、というのかなあ」

「過去の栄光にあぐらをかいていると、輝きを失っていくと思うんだよね」

吉木さんは、うちのライバルともいえる事務所で働いている。アメリカから帰国した直後はそれほど注目を浴びなかったが、近ごろは環境に配慮した戦略を会計面からも顧客に助言するなど、時代に則したサービスで業績を伸ばしているそうだ。

「いつもチャレンジの精神を忘れないようにしないとな」

「そういえば、吉木、お前のモットーは、たしか3Cだったな」

「そう、Challenge, Change, and Cancell。新しいことへの挑戦を忘れず、必要に応じて変化を重ね、やめるときには即座にやめる、これを仕事でも私生活でも大事にしているよ」

部長がにやりとして言った。

「奥さんには逆にキャンセルされたようだけどね」

「はは、お前は相変わらず口がわるいなあ。でもその調子。またがんばってチャレンジしてみろよ」

「そうだな。なんだか久しぶりにやる気がわいてきた。吉木、きょうはありがとう」

「今を精いっぱい生きることが一番大事なんじゃないかな」

その日はなんだか、とってもいい時間が過ごせたように思った。吉木さんも素敵な方だった。でも吉木さん、バツイチかあ。

帰り道にふと思ったけど、わたしの悩みの顔のくすみも、同じことのような気がした。そのうち、くすみをとりたい、と思っているだけで、結局、いま、この瞬間に何もしていない。今、何かしないと何も変わらない。

そういえば友人の佳代子が漢方でしみの悩みを解消したって言ってたっけ。


■■血行改善で透明な素肌■■

さっそく佳代子が通っていた漢方薬局に相談に行った。初回は30分以上かけてカウンセリングをし、わたしの悩みを細かく聞いてくださった。

そして漢方の先生が、くすみについて話してくださった。

「結衣さんの場合は、食生活の乱れやストレス、寝不足などの影響で、血行がわるくなっているようです。くすみは、そのせいで現れているようです」

「では食生活や生活のリズムを改善すれば、くすみは消えていきますか?」

「何かを始めないと、何も変わりません。今と同じ生活をしていれば、くすみが消えることはないでしょう。少なくとも、いま結衣さん自身がおっしゃったように生活習慣を改善することは最低限、必要なことでしょうね」

なんだか吉木さんの言っておられたことと似ているな、と思った。

「今できることから始める、ということですね」

「漢方の考え方の一つに、ありのままを甘受する、というのがあります」

「甘受、ですか」

「甘受というのは、与えられたものや境遇に満足して受け入れるということです。体質改善は、くすみの場合も同じですが、まず現実を受け入れ、今の状態から改善するには何をすればいいのか、を考えるのです。漢方は、現状を甘受するところから始まります」

「前向きな考え方ですね」

「今の状態、つまり現実を受けとめて、そこから何をすればいいのか、何ができるのか、というところに目を向け、実行していきます。昔はつやつやの美肌だったと嘆いても何も変わりません。これまで暴飲暴食や夜更かしをしてきたといっても、やり直せるものでもありません。また、そのうち何とかするから、と思っていても、思うだけでは何も変わりません」

「過去や将来ばかりに目を向けるのではなく、今という現実をまず受け入れる、ということですね」

「そうです。まず現状を肯定し、そこから自分は何ができるのかを考え、行動することです」

「くすみについても、悩んでいるだけではだめですね」

「くすみを直したいのなら、それなりのことを今から始めることでしょうね。結衣さんの場合は血行がわるくなっているのが根本的な原因のようですから、生活習慣の見直しとともに、血行を改善する漢方薬をお飲みになるといいでしょう」

その日から、血行を改善する漢方薬を煎じて飲むこととなった(漢方道の必殺技③)。


■■今を精いっぱい生きる■■

あの日以来、うちの部長の目の輝きが変わった。なにか一生懸命に考えているような目をしている。

でも部下との雑談は相変わらずお好きなようで、よくスタッフににこにこと話しかけてこられる。しかし以前のように過去の成功談や実績のことを話すことはなくなった。そのかわり、こんなとき君ならどうするのか、とか、この事件についてどう思うか、など、アンテナを張り巡らして情報をキャッチしようとしておられるような問いかけが多くなった。

「お久しぶりです。最近、やつの調子はどうですか。吉木」

ある日、吉木さんから急にこんなメールが来た。部長のことを気にかけておられるようだ。吉木さんもますます業界で有名になりお忙しそうなのに、友情っていいなあ、と思った。でもわたしは、あのときの吉木さんの印象が良かったので、メールをいただいたことが、ちょっとうれしかった。目の輝きがよくなったことなど、吉木さんに返信した。

数日後、部長が声をかけてきた。

「おい、また吉木と飲みにいくことになったが、また一緒に来ないか」

ええ、喜んで、と言おうとすると、その前に部長がにやりと笑い、

「吉木のほうからのご指名だよ」

と言った。

過去でも未来でもなく、今を生きている、この瞬間を大切にしないといけない、そんな当たり前のことを、実際に実行することこそが大事なんだと思う。今という現実に、どれだけ真剣に向かい合えるかが大切だと思う。

仕事もプライベートも、うまく回りそうだな。顔のくすみが薄くなってきた自分のにやけた顔を会社の化粧室の鏡で見ながら、そう思った。

(幸井俊高執筆 「VOCE」掲載記事をもとにしています)

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当薬局は、帝国ホテル内にあるカウンセリング専門の漢方薬局です。まず薬局でカウンセリングをし、その方のご症状やご体質をしっかりと把握し、それをもとに、おひとりおひとりに最適な漢方薬を調合しております。

 

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