漢方薬で生理痛(月経痛)が治った例と処方

薬石花房 幸福薬局にて 漢方薬で生理痛が治った例

(こちらは症例紹介ページです。生理痛の解説ページは こちら へどうぞ)

■症例1「生理痛です。生理直前から下腹部が痛くなります。温めると楽になります」

生理中は、子宮のあたりがひんやり冷たくなっています。おなかに手を当てたりカイロを貼ったりお風呂で温めたりすると痛みが和らぎます。経血に暗赤色の血塊が混じります。冷え症で、とくに下半身が冷えます。おなかやお尻、腰も冷たく感じます。子どもの頃は、しもやけができていました。舌は白く、白い舌苔が付着しています。

この人の証は、「寒凝」です。寒邪が衝任脈に侵入して経血を凝滞させるため、生理痛が生じます。おなかを温めると痛みが軽減する、暗赤色の血塊、冷え症、とくに下半身の冷え、しもやけ、白い舌、白い舌苔などは、この証の特徴です。経血がどす黒い、手足のしびれ、などの症状を伴う場合もあります。

この証の人に対しては、体内を温めて血行を促進する漢方薬で、生理痛を治療します。この女性は、服用を始めた次の生理から、生理痛が軽減していきました。

冷えとは逆に、灼熱性の生理痛なら、「湿熱」証です。湿熱を除去する漢方薬で生理痛を治します。


■症例2「学生のころから生理痛がひどく、毎月、鎮痛剤のお世話になっています。社会人になってからは仕事に支障が出るといやなので、生理が始まる少し前から鎮痛剤を飲んで痛みを抑えています」

生理が始まる1、2日前から下腹が脹るような違和感が生じ、出血が始まると同時に下腹部が強く痛み始めます。経血は黒っぽく、レバー状の血のかたまりが出ます。生理痛は生理初日と2日目がつらく、出血量が減って血のかたまりが出なくなると痛みが軽くなり、楽になります。舌は少し紫色っぽい色をしています。

この患者さんの証は、「血瘀(けつお)」です。血流が鬱滞しやすい体質です。血行の停滞が痛みの原因となっています。

この体質の場合は、漢方薬で血行を促進し、生理痛を治療します。この女性は約半年間、血流をなめらかにする漢方薬を続服し、生理痛を完治しました。もちろん生理のたびに鎮痛剤を飲むこともなくなりました。

もし便秘を伴うようなら、大黄などが配合された漢方薬が適しています。


■症例3「社会人になってから生理痛が重くなり、毎回鎮痛剤を飲まないと仕事に行けません。月経前症候群(PMS)も強くなり、憂鬱です」

仕事のストレスのせいだと思いますが、いらいらしやすくなりました。寝つきがわるく、また眠りが浅くなりました。頭痛、肩こりもひどくなりました。舌は赤紫色をしており、舌の裏側の静脈が紫色に浮き出て見えています。

この人の証は、「気滞血瘀(きたいけつお)」証です。ストレスの影響で生理痛が強くなりました。強いストレスが、からだの諸機能を調節(疏泄:そせつ)する五臓の肝(かん)の機能(肝気)を阻害して肝鬱気滞になり、さらに血流も鬱滞して血瘀にもなり、合わせてこの証になっています。いらいら、不眠、頭痛、肩こり、赤紫色の舌、舌下静脈の怒張などは、この証の特徴です。ため息が多い、冷えのぼせ、残便感などの症状を伴う場合もあります。

この証の人に対しては、気血の流れを改善する漢方薬で、生理痛を治療します。この女性の場合は、服用を始めて4か月目から生理痛が緩和され始めました。半年後からはPMSも軽減していきました。

血瘀の症候がみられない「肝鬱気滞(かんうつきたい)」証には、肝気の鬱結を和らげて肝気の流れをスムーズにする漢方薬が効果的です。

生理痛に使うおもな漢方処方

桂枝茯苓丸、桃核承気湯、芎帰調血飲第一加減、四逆散、十全大補湯、四物湯、補中益気湯、当帰四逆加呉茱萸生姜湯、折衝飲、温経湯、帰脾湯、逍遥散、血府逐瘀湯

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自分にあった漢方薬が何かを知るには、漢方の専門家に相談し、自分の体質にあった漢方薬を選ぶ必要があります。
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自分の病気や症状を改善してくれる漢方処方は何か。それを判断するためには、その人の自覚症状や舌の状態など、多くの情報が必要になります。漢方の場合、同じ病気でも、その人の体質や体調により、使う処方が違うからです。

 

そのために必要なのが、カウンセリングです。漢方の専門家がじっくりとお話をうかがって、あなたの体質を判断し、あなたに最適な漢方薬を決めていきます。

 

当薬局は、帝国ホテル内にあるカウンセリング専門の漢方薬局です。まず薬局でカウンセリングをし、その方のご症状やご体質をしっかりと把握し、それをもとに、おひとりおひとりに最適な漢方薬を調合しております。

 

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