子宮内膜症 - よくある質問 -

Q生理痛がだんだんひどくなってきて心配です
A

子宮内膜症は、卵巣など子宮の外側に発生した子宮内膜が生理のたびに増殖、出血を繰り返す病気ですので、次第に出血がたまり、炎症や癒着が広がり、その結果、生理痛もだんだん重くなっていくのが一般的です。

手術で病変部位を取り除くと、子宮内膜症による生理痛は一旦なくなります。またホルモン剤で生理をとめると、当然、生理痛もなくなります。しかし子宮内膜症は再発しやすい病気であるため、しばらくすると、あるいは治療をやめると、また生理痛が生じてきます。

漢方の立場からみると、子宮内膜症になりやすい体質というものがあります。たとえば気血の流れがわるい体質です。手術やホルモン治療だけでなく、あるいはそれらの治療と並行して漢方薬で体質改善をし、「子宮内膜症になりにくい体質」をつくっていくことも検討するといいでしょう。

Q子宮内膜症は再発しやすいって本当ですか
A

子宮内膜症は、子宮のなか以外の場所に散らばって存在する子宮内膜が生理のたびに増殖し出血する病気ですので、子宮内膜がどこかに存在するかぎり、子宮内膜症は再発します。

ホルモン治療中は、生理がとめられたり子宮内膜の増殖が抑えられたりするわけですから、その間は当然、子宮内膜症は再発しません。しかし治療を終えるとホルモンの分泌状態は元の自然な状態に戻りますので、ふたたび子宮内膜症が発生、つまり再発します。

手術の場合も、肉眼ではみえない小さな病変部位を完全に取り除くことは相当困難ですので、手術後はその部分で子宮内膜症が発生することになります。

再発を防ぐためには、子宮内膜症になりやすい体質を漢方薬で改善し、「子宮内膜症になりにくい体質」をつくっていくという方法があります。

Q病院で子宮腺筋症と診断されました
A

子宮腺筋症は、子宮そのもの(子宮の筋層内)に内膜組織が霜降り肉のように入り込んだ状態の病気で、子宮内膜症の一種です。内膜組織が生理のたびに増殖するため、子宮全体がはれたり、こぶのようになったりします。

症状は一般の子宮内膜症と似ていますが、生理の量が増え、子宮そのものが大きくなるなど、子宮筋腫の症状と似ているため、子宮筋腫と間違われることもあります。

漢方では、気血の流れを改善したり、体内に腫瘤(かたまり)ができやすい体質を改善したりして、子宮腺筋症の治療や症状の緩和をしています。

Q不妊治療中ですが、「子宮内膜症が不妊の原因」と言われました
A

子宮内膜症があると、骨盤内の癒着や卵管の病変により、妊娠しにくくなります。チョコレート嚢胞があれば卵巣の機能が低下し、卵管の通りもわるくなり、また炎症の影響で精子や卵子にも負担がかかり、妊娠の可能性は低くなります。不妊の人の約2割は子宮内膜症だといわれています。

西洋医学では子宮内膜症の治療にホルモン療法が行われるのが一般ですが、この場合、女性ホルモンの分泌が抑制されて排卵が止まりますので、治療中は妊娠できないという問題があります。

漢方の場合は自然な排卵や生理を維持したまま子宮内膜症を改善していきますので、治療中も妊娠が可能です。さらに子宮内膜症の改善により、卵巣機能が正常に戻るなど、妊娠しやすくなっていきます。

Qチョコレート嚢胞(のうほう)で卵巣がはれている、と言われました
A

子宮内膜が卵巣の内部にできると、ふつうの生理と同じような子宮内膜の増殖と出血が卵巣のなかで繰り返され、次第にその部分に出血がたまっていきます。それが古くなるにつれて茶色い粘稠なチョコレート状になるため、チョコレート嚢胞とよばれています。

チョコレート嚢胞が正式な名前ですが、一般にチョコレート嚢腫(のうしゅ)とよばれることもよくあります。大きさが5センチを超えて破裂する心配や茎捻転の可能性が高まるなど急を要する場合は一般に手術がすすめられます。

漢方では、血液の滞りを改善する漢方薬などが効果を発揮する場合があります。嚢胞が小さくて安定している段階で漢方治療を始めるほうが効果的です。

Q性交痛があり、悩んでいます
A

子宮のまわりに子宮内膜症の部位があると、性交時にその部分の炎症が刺激されたり癒着が引っ張られたりして痛みを感じることがあります。とくに子宮の裏側の直腸と近い付近に子宮内膜症があると性交痛がよく生じます。ここは子宮内膜症ができやすい場所で、ダグラス窩(か)とよばれています。

子宮内膜症の場合、膣の入口ではなく、おなかの奥のほうが痛みます。子宮筋腫の影響で同様の痛みが生じる場合もあります。

手術やホルモン治療で病変部位を切除したり小さくしたりするか、漢方薬で体質改善を進めれば、性交痛の解消につながっていきます。

Q病院の治療について教えてください。併用は可能ですか
A

併用は可能です。病院の治療には、薬を使う方法と手術をする方法とがあり、薬を使う場合はホルモン剤で生理をとめたり子宮内膜の増殖を抑えたりします。手術の場合は開腹手術や腹腔鏡手術があります。いずれの場合も漢方薬との併用ができます。

ホルモン治療について、もう少し詳しくみてみます。ホルモン治療にはふたつの方法があり、ひとつは妊娠中と同じ状態にする方法、もうひとつは閉経後と同じ状態にする方法です。

妊娠すると生理がなくなりますので、当然、子宮内膜症の症状は軽減します。子宮内膜症になったら医師から「早く妊娠しなさい」と言われることがあるのは、そのためです。

妊娠しているのと同じ状態にする方法を偽妊娠療法といいます。使われる薬物は低用量ピル(経口避妊薬)です。人工的に妊娠中と似たホルモンバランスを作るため、排卵しなくなり、子宮内膜の増殖が抑えられます。したがって子宮内膜症の症状が軽くなります。

閉経後も生理がなくなりますので、子宮内膜症はよくなります。この閉経後の状態を、ホルモン剤を使って人工的に作って子宮内膜症を治療する方法を偽閉経療法といいます。

使われる薬物にはいくつかの種類があり、GnRHアゴニスト治療という治療法に用いられる薬剤(スプレキュア、ナサニ-ル、リュ-プリンなど)は脳に作用して女性ホルモンの分泌を抑えることにより排卵と生理をとめます。治療中は更年期と同様のホルモン状態となり、のぼせ、肩こり、倦怠感などの更年期障害が現れます。

男性ホルモン系の合成ステロイドホルモンで生理をとめるダナゾール療法という方法もあります。この場合は薬剤(ボンゾールなど)の男性ホルモン作用による体重増加、にきび、多毛などの副作用が出ます。肝機能障害や血液が固まりやすくなる場合もあります。

偽閉経療法は副作用が少なくなく、またエストロゲンの減少による骨粗鬆症の心配もあるので、治療期間は半年間が限度とされています。

偽妊娠療法は偽閉経療法より副作用が少ないので長期にわたり使用できますが、再発率が高く、不正出血や肝機能障害などの副作用もなくはありません。治療効果が薄いという欠点もあります。

いずれの方法でも治療中は生理痛などの症状は改善されます。しかし治療をやめると生理が再開しますので、一般に治療後に子宮内膜症は再発します。病院の治療と並行して漢方薬で「子宮内膜症になりにくい体質」を作り上げていくことで根本的な改善を進めると効果的です。

Q顆粒の漢方薬ではダメですか
A

漢方の顆粒は、インスタントコーヒーと同じように、工場で大量に製造されます。その過程では熱が長時間加えられますので、インスタントコーヒーに香りや味が欠けるように、漢方の顆粒からも揮発性の薬効成分や熱に弱い成分が失われます。漢方の錠剤にも同じことがいえます。

子宮内膜症を治療する場合は、漢方生薬がもつ力をじゅうぶん活用する必要があるため、顆粒ではなく、煎じ薬を服用することをお勧めします。

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