痔の症例

薬石花房 幸福薬局 の漢方薬で痔が治った症例

(こちらの記事の監修:中医師 幸井俊高

こちらは症例紹介ページです。痔の解説ページは こちら へどうぞ

 

■症例1「いぼ痔です。痛みはありませんが、排便時にいぼが押し出されて、指で押し込まないと、元に戻らない状態です」

便はすっきり出ず、ねっとりとしています。ときどき肛門の辺りが痒くなります。舌には黄色い舌苔がべっとりと付着しています。

この人の証は、「湿熱(しつねつ)」証です。湿熱は体内で過剰な湿邪と熱邪が結合したものです。湿邪、熱邪は、それぞれ自然界の潮湿、火熱により生じる現象に似た症状を引き起こす病邪のことです。

便がすっきり出ない、便がねっとりとしている、肛門の辺りが痒い、べっとりとした黄色い舌苔などは、この証の特徴です。悪臭のある便、肛門の灼熱感などの症状がみられることもあります。

この証の場合は、漢方薬で肛門部の血行を改善しつつ湿熱を除去し、痔を治療していきます。この人は漢方薬を服用し、1カ月で内痔核が肛門から出てこなくなりました。安心して漢方薬の服用をやめるとまた出てきたので、引き続き3カ月間服用しました。その後は内痔核が脱出することもなく過ごしています。

 

■症例2「いぼ痔です。少し出血し、痛みます。肛門部に違和感があります」

便秘気味で、硬い便が出ます。腹痛や腹部膨満感を感じることがあります。口がよく渇きます。舌は紅く乾燥しており、黄色い舌苔が付着しています。

この人の証は、「実熱燥結(じつねつそうけつ)」です。旺盛な熱邪により津液が減少している証です。熱邪が肛門に侵入した結果、いぼ痔(痔核)を生じています。

熱邪には2つのタイプがあります。熱邪の勢いが盛んな実熱(じつねつ)と、熱を冷ますのに必要とされる陰液が不足しているために相対的に熱邪が強まって生じる虚熱(きょねつ)です。この症例の証は、大腸における実熱に相当します。

この証の場合は、腸の実熱を冷ます漢方薬で、痔を治療します。漢方薬を服用してもらったところ、便通がすぐに改善しました。1カ月ほどで肛門から出血することがなくなりました。3カ月で痛みもなくなり、いぼ痔は完治しました。


■症例3「長年、痔に悩んでいます。切れ痔で、ときどき血が出て、ひりひり痛みます」

便秘気味で、排便があるときは、うさぎの糞のような、ころころとした便が少ししか出ません。腹痛や腹部膨満感は、あまり感じません。舌は紅く、舌苔が乾燥しています。

この人の証は、「陰虚燥結(いんきょそうけつ)」です。陰液の不足が大腸に影響すると、この証になります。乾燥により、切れ痔(裂肛)が生じています。大腸における虚熱に相当します。う

さぎの糞のようなころころとした便、便は少量しか出ない、紅い舌、乾燥した舌苔などは、この証の特徴です。口渇、左下腹部を押すと糞便の塊に触れることができる、などの症状がみられることもあります。

この証には、腸を潤して虚熱を除去する漢方薬で、痔を治します。この人は、漢方薬の服用を始めて8カ月ほどで、切れ痔と決別しました。

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(こちらの記事は「薬石花房 幸福薬局」幸井俊高が執筆・監修しました。日経DIオンラインにも掲載)

*執筆・監修者紹介*

幸井俊高 (こうい としたか)

東京大学薬学部卒業。北京中医薬大学卒業。中国政府より日本人として18人目の中医師の認定を受ける。「薬石花房 幸福薬局」院長。『医師・薬剤師のための漢方のエッセンス』『漢方治療指針』(日経BP)など漢方関連書籍を25冊以上執筆・出版している。日本経済新聞社の医師・薬剤師向けサイト「日経メディカル(日経DI)」や「日経グッデイ」にて長年にわたり漢方コラムを担当・連載・執筆。中国、台湾、韓国など海外での出版も多い。17年間にわたり帝国ホテル東京内で営業したのち、ホテルの建て替えに伴い、現在は東京・銀座で営業している。

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