睡眠時無呼吸症候群の症例
薬石花房 幸福薬局 の漢方薬で睡眠時無呼吸症候群(SAS)が改善した症例
(こちらの記事の監修:中医師 幸井俊高)
■症例1「日中の眠気と倦怠感が最近ひどいので会社の医務室で相談したところ、専門の医療機関を紹介され受診しました。早速検査をしたところ、睡眠時無呼吸症候群と診断されました」
身長168cmで体重55kgと痩せ型の男性です。疲れやすく、元気がありません。手脚がだるく、動作が億劫です。舌は淡白色です。
この男性の証は、「中気下陥(ちゅうきげかん)」です。気の機能である固摂(こせつ)作用(臓器を定位置にとどめる機能)が低下している状態です。このため寝ている間に舌などが下垂し、上気道が狭まり、睡眠時無呼吸症候群になったようです。日中の眠気、倦怠感、疲れやすい、元気がない、手足がだるい、動作が億劫などは、この証の特徴です。立ちくらみ、汗をかきやすい、軟便などの症状がみられることもあります。
この証の場合は、漢方薬で気の固摂作用を高めて、睡眠時無呼吸症候群を治します。漢方薬を服用して3カ月目くらいから日中の眠気や倦怠感が減ってきました。5カ月目には体重が2kg増え、疲れにくくなってきました。6カ月後に再び検査をしたところ、睡眠時無呼吸は治まっていました。
■症例2「このところ、朝すっきり起きられません。いびきをよくかいていると家族に言われて診療所で診てもらったところ、睡眠時無呼吸症候群と診断されました」
いつも疲労感があります。胃に膨満感があり、つかえた感じがあります。げっぷがよく出ます。舌に微黄色の舌苔が付着しています。
この患者の証は、「胃気上逆(いきじょうぎゃく)」です。飲食物を消化吸収した後の残りを下方に送るという六腑の胃の降濁(こうだく)機能が失調した状態です。胃から痰飲が上逆し、喉に集まり、狭まります。
この体質の場合には、胃気を降逆して喉に鬱滞する痰飲を除去する漢方薬で、睡眠時無呼吸症候群を治します。服用して2カ月ほどで胃の膨満感やつかえ感が楽になってきました。4カ月後にはげっぷもあまり出なくなりました。家族に聞くと、そういえば最近はいびきをかいていない、とのことでした。
■症例3「寝ている間に時々息が止まっている、と家人に言われました。しばらくすると大きな息をして、またいびきをかきはじめるそうです」
痰がよく出ます。咳もときどき出ます。胸苦しい感じや吐き気に見舞われることがあります。舌には白い舌苔がべっとりと付着しています。
この人の証は、「肺気逆(はいきぎゃく)」です。呼吸を調えて津液を次第に下方に推し進める五臓の肺の粛降(しゅくこう)機能が失調している体質です。肺から痰飲が上逆し、上気道に鬱滞し、上気道が狭まります。痰が多い、咳嗽、胸苦しい、吐き気、べっとりとした白い舌苔などは、この証の特徴です。上腹部の膨満感やつかえ感、喉の不快感、呼吸困難などの症状がみられることもあります。
この体質の場合は、肺気を降逆して上気道に鬱滞する痰飲を除去する漢方薬で、睡眠時無呼吸症候群を治療します。服用を始めて1カ月で痰が減り、胸の辺りが楽になってきました。3カ月目には、いびきがぐんと減り、息が止まることもなくなった、と家人に言われました。
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(こちらの記事は「薬石花房 幸福薬局」幸井俊高が執筆・監修しました。日経DIオンラインにも掲載)
*執筆・監修者紹介*
幸井俊高 (こうい としたか)
東京大学薬学部卒業。北京中医薬大学卒業。中国政府より日本人として18人目の中医師の認定を受ける。「薬石花房 幸福薬局」院長。『医師・薬剤師のための漢方のエッセンス』『漢方治療指針』(日経BP)など漢方関連書籍を25冊以上執筆・出版している。日本経済新聞社の医師・薬剤師向けサイト「日経メディカル(日経DI)」や「日経グッデイ」にて長年にわたり漢方コラムを担当・連載・執筆。中国、台湾、韓国など海外での出版も多い。17年間にわたり帝国ホテル東京内で営業したのち、ホテルの建て替えに伴い、現在は東京・銀座で営業している。
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