不正性器出血の症例

◆薬石花房 幸福薬局(東京 帝国ホテル内)の漢方薬で不正性器出血が治った症例

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■症例1「生理期間ではない時に突然不正出血があり、驚きました。病院で診てもらったら特に異常はないとのことでしたが、心配です」

生理が来るはずがない時期に下腹部が張り、なんか変だなと思っていると、突然不正出血になりました。量はしっかり出ました。経血の色はやや暗赤色で、血の塊が混ざりました。

病院の検査で異常はありませんでしたが、その後も時々同じような出血があり、気になります。いつも仕事のストレスが強い時期に出血があるように思います。舌はやや紫色がかった赤色です。

この人の証は「血瘀」です。血流が鬱滞しやすい体質です。冷えや生理機能の低下などによりこの証になりますが、この例のように精神的ストレスによって血瘀となることも少なくありません。

下腹部の張り、暗赤色の経血、経血に混じる血塊、紫色の舌などは、この証の特徴です。腹痛、舌下静脈の怒張などの症状を伴う場合もあります。

この証の人に対しては、血行を促進し、鬱血を取り除く漢方薬を使います。この人は、血行促進の漢方薬と、血を養い月経を調整する働きのある漢方薬を併用して服用し続けたところ、3カ月後から不正性器出血がなくなりました。

■症例2「不正出血があります。量は多くないのですが、だらだらと続いています」

経血は、薄い赤色です。冷え症で、特に下半身が冷えます。足のむくみもあります。足腰がだるく、トイレは近い方です。舌は白っぽい色をしています。

この人の証は「腎陽虚(じんようきょ)」証です。腎は五臓の一つで、その腎の陽気が不足している証です。生活の不摂生、過労、慢性疾患による体力低下、加齢などにより人体の機能が衰えて冷えが生じると、この証になります。腎陽が虚弱になると、生殖器や月経などをつかさどる機能が低下し、不正性器出血が生じます。

このような体質の場合は、漢方薬で腎陽を補い、不正性器出血の治療を進めます。この人は漢方薬を服用し続け、半年で不正性器出血を治しました。長年続いていた貧血も解消されました。

■症例3「このところ、時々生理期間でもないのに出血があります。多く出るときもありますが、だらだらと少しずつ続く場合もあります」

不正出血は、疲れているときに出るように思います。冷え症で、手足が冷えます。疲れやすく、食欲はあまりありません。時々立ちくらみや息切れがあります。舌は白っぽく、ぽってりとしています。

この人の証は「脾気虚(ひききょ)」です。消化吸収や代謝をつかさどる五臓の脾の機能(脾気)が弱く、気が不足している体質です。

気の機能の一つに、血など人体に必要なものが体外に漏れ出ないようにコントロールする働き(固摂作用)がありますが、気虚になるとこの力が弱まり、出血しやすくなり、不正性器出血が生じます。

疲れやすい、疲れているときに症状が出る、食欲がない、息切れがする、白い舌などは、この証の特徴です。声に力がない、腹部膨満感、軟便などの症状を伴う場合もあります。

この場合は、漢方薬で脾気を強めて不正性器出血の治療を進めます。服用を始めて3カ月で、不正出血が止まりました。

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以上の症例は「日経DIオンライン」に幸井俊高が執筆した以下の記事にも掲載しています。
不正性器出血の考え方と漢方処方
慢性的な不正性器出血への漢方処方

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