パニック障害の症例

薬石花房 幸福薬局(東京 帝国ホテル内)の漢方薬でパニック障害が改善した症例

こちらは症例紹介ページです。パニック障害の解説ページは こちら へどうぞ

 

■症例1「徹夜明けの疲れきった状態で朝の満員電車に乗ったときにパニック発作を起こし、救急車で運ばれたことがあります。それ以来、満員の特急電車には怖くて乗れない状態です」

市の中心に向かう特急電車の中で人の波に押されてどんどん車両の奥のほうに押しやられ、身動きもできないほどの混雑のままじっとしていなくてはならなくなりました。次の停車駅まで10分。そのとき息が苦しくなり、動悸がして冷や汗が出てきました。次の駅で倒れ込むような状態で電車を降り、病院に運ばれました。それ以来、怖くて特急電車には乗れません。

もともと体力がなく疲れやすいほうで、すぐ息切れをするタイプでした。小さいころから気が小さく、臆病なほうです。便は軟らかめです。ときどき軽いめまいや動悸がありました。舌をみると赤みが少なく白い色をしています。

この人の証は「脾気虚」です。消化吸収や代謝機能をつかさどる五臓の脾が弱い体質で、体内の気血が不足しています。疲れやすい、息切れ、軟便、白い舌などは、この証の特徴です。中枢神経系も衰弱しているので、パニック発作を起こしやすい証の一つといえます。

この証に対しては、脾気を補う漢方薬を使います。この人の場合は脾胃の機能を高め体内の気血を増やす漢方薬で体力と気力をつけ、1年近くかかりましたが、特急電車にも乗れるようになりました。


■症例2「2年ほど前に、すし詰めのエレベーター内で最上階の展望台までの間に身動きができず、急に息苦しくなり、呼吸が荒くなり、強い吐き気が生じ、体が震え、あせって気を取り乱したことがあります。すぐ病院に運ばれましたが、病院に着くころには落ち着いてきており、検査にも異常がありませんでした。しかしそれ以来、そのときの恐怖が頭から離れず、また同じような発作がいつ起こるかと不安で仕方ありません」

もともと心配性で、寝つきが悪く、寝ても物音などですぐに目が覚めるタイプです。朝も目覚ましが鳴る前に目が覚めます。貧血ぎみで、めまいや立ちくらみがあります。

この人の証は「心血虚」です。精神活動をつかさどる五臓の心(しん)が血で満たされていないために、寝つきが悪い、めまい、立ちくらみなどの症状が表れています。不安感が生じやすいのが特徴で、そのためにパニック障害になりやすい体質といえます。夢をよく見るという人も少なくありません。

この体質の場合は、心血を補う漢方薬を使います。漢方を飲み続けるうちに寝つきが良くなり、眠りが深くなり、精神的にも自信がついてきたようで、パニック発作への不安から解放されました。


■症例3「友だちと映画館で映画を観ているときに、真っ暗な館内で急に動悸がして息苦しくなり、思わずロビーに出たことがあります。心臓が破裂しそうなくらい脈打ち、冷や汗をかいていました。それ以来、映画館やカラオケボックスがとても不安で入ることができません」

わりと情緒が不安定なほうで、ちょっとしたことで、すぐいらいらしたり落ち込んだり、ヒステリックになったりします。おなかが張りやすく、便がすっきり出ずに切れ切れになったり、あるいは下痢と便秘を繰り返したりします。

この人の証は「肝鬱気滞」です。情緒をつかさどる五臓の肝(かん)の気が鬱滞している体質です。情緒不安定などのメンタルな症状や、上記のような胃腸の症状は、この証の特徴です。刺激に敏感なため、パニック障害になりやすい証の一つです。

この場合は、漢方薬で肝気の流れを良くしていくことで、パニック体質を改善していきます。張りつめた緊張や不安を漢方薬で緩めます。ストレスや刺激に対して過敏に反応してしまう体質を改善していきます。この人の場合は半年ほどで不安が和らぎました。胃腸の調子もよくなりました。

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出典:本ページは「日経DIオンライン」に幸井俊高が執筆した以下の記事をもとにしています。
パニック障害の考え方と漢方処方
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当薬局は、帝国ホテル内にあるカウンセリング専門の漢方薬局です。まず薬局でカウンセリングをし、その方のご症状やご体質をしっかりと把握し、それをもとに、おひとりおひとりに最適な漢方薬を調合しております。

 

自分にあった漢方薬に出会う秘訣は、「信頼できる専門家のカウンセリングを受けること」です。しっかりしたカウンセリングを受けて、あなたに最適な漢方薬を見つけてください。

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