パニック障害

検査で異常がみつからないパニック障害は漢方で「パニック体質」の改善を


パニック障害は、不安感や恐怖感の高まり、動悸、めまい、ふるえ、冷や汗、呼吸困難などの症状を伴うパニック発作が突然起こる病気です。このまま死んでしまうのではないか、という恐怖を感じることもあります。

心拍数や血流量の急激な変化は、本来は危機を察知した時に瞬時に対応するための自然な反応です。この仕組みが敏感すぎたり不安定だったりするために、とくに危険が迫っていないのにスイッチが入ってしまうのがパニック発作です。

多くの場合、一回の発作は長く続くわけではなく、救急車で運ばれて病院に着いたころには症状がかなり治まっていることもあります。検査をしても異常がみつからないケースがほとんどのようです。

しかしパニック発作は繰り返して起こることが多いため、発作がまた起こるのではないかという不安や恐怖を感じ続けることになります。

また、発作を起こした場所やそれに似た状況には近づけなくなり、例えば急行電車や飛行機に乗れなくなるなど、日常生活が制約されることになります。睡眠中など、リラックスしている状況で発作が生じる場合もあります。

西洋医学的には、セロトニン・ノルアドレナリンなど脳内の神経伝達物質のバランスの失調がパニック障害と関係が深いという観点から、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)やセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)、抗不安薬などが処方されます。

漢方では、不安を感じやすいパニック体質を改善していくことにより、パニック障害の治療を進めます。そこには五臓の(しん)・(かん)・が深く関与しています。五臓とは、解剖学的な内臓・臓器とは違い、機能も含めた概念です。人体のすべての機能は、五つの臓のどれかに含まれます。

五臓がバランスよくお互いに影響し合っているとき体調は良好ですが、バランスが崩れると体調が悪化します。

基本は「心身一如」。心と体は切っても切れない関係にある、という漢方思考です。

パニック障害をはじめとする心のトラブルも、五臓の相互関係の不均衡と関係があります。つまり、五臓というからだ全体のバランスを安定させることにより、「不安体質」「パニック体質」を改善していきます。神経伝達という局所的な現象を化学薬品でコントロールする西洋医学とはまた別のアプローチです。

 

パニック体質の主な4タイプ・・・あなたはどれ?

<体質やタイプを漢方で証(しょう)といいます>


(1)「脾気虚」証

消化吸収や代謝機能をつかさどる五臓のが弱い体質。

の機能が弱いので体内に十分な気血を供給できず、中枢神経系も衰弱しており、パニック発作を起こしやすくなっています。

脾気虚で出やすい症状
疲れやすい、息切れ、軟便、白い舌 など

→ 体力や気力を補う漢方薬を用います。

さらにこんなケースも
めまい、立ちくらみ、動悸、眠りが浅いなどの症状が顕著な時は、脾気虚に(2)の心血虚が合わさった「心脾両虚」です。


(2)「心血虚」証

精神活動をつかさどる五臓の(しん)が血で満たされていない体質

不安を感じやすいのが特徴で、パニック障害を起こすことも多いタイプです。

心血虚で出やすい症状
寝つきが悪い、めまい、立ちくらみ、夢をよく見る など

→ 心血を補う漢方薬を用います。

さらにこんなケースも
あせり、いらいらが見られる場合、驚きやすさ、強迫観念を併せ持つ場合など、さらに細かいケースに応じて処方を選びます。


(3)「肝鬱気滞」証

情緒をつかさどる五臓の(かん)の気が鬱滞している体質。

刺激に敏感なため、パニック障害になりやすいタイプです。

肝鬱気滞で出やすい症状
情緒不安定、いらいら、ヒステリー、下痢と便秘を繰り返す など

→ 気の流れをよくする漢方薬を用います。

さらにこんなケースも
いらいら、のぼせ、頭痛などが顕著な場合は熱をとる作用を加えた漢方薬を用います。


(4)「腎虚」証

生命力の貯蔵庫ともいえる五臓のの機能が衰弱している体質。

心身ともに弱っている状態で、びくびくと恐怖を感じやすくなっています。

→ 腎を補う漢方薬で、体の根本から立て直していきます。

 

◆パニック障害に効果的な漢方薬


四君子湯、帰脾湯、酸棗仁湯、黄連阿膠湯、柴胡加竜骨牡蛎湯、四逆散、加味逍遙散

あなたに合った漢方薬が何かは、あなたの体質により異なります。

自分にあった漢方薬が何かを知るには、漢方の専門家に相談し、自分の体質にあった漢方薬を選ぶ必要があります。
どうぞお気軽にご連絡をください。
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自分に合った漢方薬に出会うには

自分の病気や症状を改善してくれる漢方処方は何か。それを判断するためには、その人の自覚症状や舌の状態など、多くの情報が必要になります。漢方の場合、同じ病気でも、その人の体質や体調により、使う処方が違うからです。

 

そのために必要なのが、カウンセリングです。漢方の専門家がじっくりとお話をうかがって、あなたの体質を判断し、あなたに最適な漢方薬を決めていきます。

 

当薬局は、帝国ホテル内にあるカウンセリング専門の漢方薬局です。まず薬局でカウンセリングをし、その方のご症状やご体質をしっかりと把握し、それをもとに、おひとりおひとりに最適な漢方薬を調合しております。

 

自分にあった漢方薬に出会う秘訣は、「信頼できる専門家のカウンセリングを受けること」です。しっかりしたカウンセリングを受けて、あなたに最適な漢方薬を見つけてください。

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