慢性上咽頭炎(体験談)

慢性上咽頭炎が漢方で治った体験談

(こちらの記事の監修:中医師 幸井俊高

慢性上咽頭炎が漢方薬で治った成功例を紹介します。漢方では、患者さん一人一人の体質に合わせて、処方を決めします。患者さん一人一人の体質に合わせて処方を決め、治療を進めるのが漢方治療の特徴です。

(こちらは症例紹介ページです。解説ページはこちら

のどに停滞する過剰物を漢方薬で取り除いて治療した症例

「朝起きると、のどに痰が絡みます。日中も、長く話すと喉(のど)の奥に痰が絡み、不快です」

病院で慢性上咽頭炎と診断されました。声が出にくくなることもあります。口が粘ることもあります。舌には、黄色い舌苔がべっとりと付着しています。人前で話すことが多い仕事をしているので、なんとか治したく思います。

この患者さんは、過剰な水液が体内を上昇して上咽頭に停滞しやすい体質です。そのため、不要な水液が上咽頭に停滞し、慢性上咽頭炎になったと思われます。痰が絡む、口が粘る、べっとりとした舌苔などは、この体質の特徴です。

この体質の場合は、過剰な水液を下降させて除去する漢方薬を用いて、慢性上咽頭炎を治療します。この患者さんには、温胆湯(うんたんとう)を服用してもらいました。服用を始めて2か月後、朝、痰が絡むことが減ってきました。5か月後、人前で長く話していても、痰が絡んだり声が出にくくなったりすることはほとんどなくなりました。

のどが乾燥しやすいタイプの慢性上咽頭炎を漢方治療した症例

「のどがイガイガします。そのせいで、咳払いがよく出ます」

鼻の奥が乾燥している感じがします。ときどき舌が痛くなります。病院で慢性上咽頭炎と診断されました。静かな職場なので、咳払いが部屋中に響き渡り、困っています。舌は紅く乾燥しており、舌苔は付着していません(鏡面舌といいます)。

この患者さんは、のどや呼吸器系の粘膜の潤いが不足している体質です。そのため、上咽頭の粘膜の潤いが足りずに乾燥し、炎症が慢性化しているのでしょう。

この体質の場合は、のどや呼吸器系を潤す漢方薬で、慢性上咽頭炎を治していきます。この患者さんには、滋陰降火湯(じいんこうかとう)を服用してもらいました。服用を始めて1か月後、喉のイガイガ感が軽くなってきました。3か月後、鼻の奥の乾燥感が軽減しました。5か月後、咳払いをすることがほとんどなくなりました。漢方の服用を始めてから、舌が痛むことはなくなりました。

後鼻漏や頭痛を伴う慢性上咽頭炎の漢方治療症例

「慢性上咽頭炎です。のどの奥に何か詰まった感じがします。鼻洗浄をすると、喉の奥から黄色い汁が出てきます」

鼻の奥から変な臭いがすることがあります。後鼻漏もあります。頭が重く痛むことがあります。舌には黄色い舌苔が薄く付着しています。

この患者さんは、咽頭部に熱邪(熱っぽい症状を引き起こす病因)が侵入することにより炎症が生じている状態です。そのため、慢性上咽頭炎になったのでしょう。黄色い粘液、鼻の奥の臭い、黄色い舌苔などは、この体質の特徴です。

この体質の場合は、漢方薬で咽頭部の熱邪を除去して炎症を冷ますことにより、慢性上咽頭炎の治療にあたります。この患者さんには、麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)を服用してもらいました。2か月後、鼻や喉(のど)の奥の空気の通りがよくなってきました。3か月後、頭が痛むことがなくなりました。後鼻漏も軽くなりました。5か月後、鼻の奥が臭うこともなくなりました。のどの奥の違和感はすっかり解消しました。

(こちらの記事は「薬石花房 幸福薬局」幸井俊高が執筆・監修しました。日経DIオンラインにも掲載)

*執筆・監修者紹介*

幸井俊高 (こうい としたか)

東京大学薬学部卒業。北京中医薬大学卒業。中国政府より日本人として18人目の中医師の認定を受ける。「薬石花房 幸福薬局」院長。『医師・薬剤師のための漢方のエッセンス』『漢方治療指針』(日経BP)など漢方関連書籍を20冊以上執筆・出版している。日本経済新聞社のサイト「日経メディカル(日経DI)」や「日経グッデイ」にて長年にわたり漢方コラムを担当・執筆、好評連載中。中国、台湾、韓国など海外での出版も多い。17年間にわたり帝国ホテル内で営業したのち、ホテルの建て替えに伴い、現在は銀座で営業している。

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自分に合った漢方薬に出会うには

自分の病気を治し、症状を改善してくれる漢方薬は何か。それを判断するためには、その人の自覚症状や舌の状態など、多くの情報が必要です。漢方の場合、同じ病気でも、その人の体質や病状により、使う処方が異なるからです。

 

そのために必要なのが、丁寧な診察(カウンセリング)です。中医師など漢方の専門家がじっくりと話を聴くことにより、あなたの体質を判断し、あなたに最適な処方を決めていくのが、漢方の正当な診察の流れです。

 

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(一般によくみられる、病名と検査結果だけをもとに、漢方が専門でない人が処方を決める方法では、最適の処方を選ぶことができず、治療効果はあまり期待できません。)

 

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