おなかにたまるガス(おなら)(体験談)

おなかにたまるガス(おなら)が漢方で改善した体験談

(こちらの記事の監修:中医師 幸井俊高

おなかにたまるガス(おなら)が漢方薬で改善した成功例を紹介します。漢方では、患者さん一人一人の体質に合わせて、処方を決めます。患者さん一人一人の体質に合わせて処方を決め、治療を進めるのが漢方治療の特徴です。

(こちらは症例紹介ページです。解説ページはこちら

おなかが鳴って、おならが我慢できない悩みを漢方薬で改善した症例

「おなかのガスが気になります。静かな事務所でおなかが鳴ったり、先日は得意先との商談中にギュルギュルと鳴ったり、すぐおならが出そうになったり、恥ずかしい思いをしています」

便は軟らかめです。ときどき吐き気や腹痛も生じます。舌は淡紅色で、白い舌苔がべっとりと付着しています。

この患者さんは、過剰な湿気をともなう病邪(湿邪(しつじゃ)といいます)が胃腸に侵入し、そのせいで消化器系の機能が失調し、おなかにガスがたまりやすくなっている体質です。漢方でいう「湿困脾胃(しつこんひい)」という体質です。軟便、腹痛、吐き気、べっとりとした白い舌苔などは、この体質の特徴です。

この体質の場合は、漢方薬で胃腸の湿邪を除去することにより、ガスの停滞を治療します。この患者さんには、藿香正気散(かっこうしょうきさん)などを服用してもらいました。服用を始めて1か月後、便が硬くなってきました。2か月後、腸鳴(おなかが鳴ること)がずいぶん減り、あまり気にならなくなってきました。5か月後、おならを我慢できなくなることも、ほとんどなくなりました。

ストレスや緊張でガスがたまりやすい悩みを漢方薬で解消した症例

「高校生です。教室で授業中でもガスがおなかにたまってしまいます。おならが我慢できなくて、恥ずかしいし、授業に集中できません」

よくおなかがグルグル鳴ります。一日に何度も排便します。便は細く軟らかめで、すっきり排便しません。症状は、テスト中など、緊張しているときに顕著に表れます。舌は淡紅色で、白い舌苔が付着しています。

この患者さんは、ストレスや緊張の影響で自律神経が乱れやすい体質で、そのために胃腸の蠕動運動が失調し、おなかにガスがたまりやすくなっているのでしょう。漢方でいう「肝気犯脾(かんきはんぴ)」という体質です。肝は五臓のひとつで、体の諸機能を調節して情緒を安定させる働きを持ち、自律神経系と深い関係にあります。脾も五臓のひとつで、消化器系全般の機能をつかさどります。

この体質の場合は、漢方薬で肝の気の流れをスムーズにして脾の機能を回復させ、おなかのガスを解消していきます。この患者さんには、逍遙散(しょうようさん)などを服用してもらいました。服用を始めて2か月後、便が太く、すっきり出るようになってきました。4か月後、おなかにガスがたまって張ることがずいぶん減ってきました。おならの回数も減りました。6か月後には、テスト中におならが我慢できなくなることもなくなりました。

おならの臭いが気になる悩みを漢方薬で解消した症例

「おなかにガスがたまりやすく、おならがよく出ます。おならは臭く、家族にも嫌がられているので何とかしたいと思っています」

便も臭く、ねっとりとしています。尿は濃い色をしています。口が渇きやすく、ねばつきます。舌は紅く、黄色い舌苔がべっとりと付着しています。

この患者さんは、過剰な湿気と熱が結合した病邪(湿熱(しつねつ)といいます)が胃腸に侵入している体質です。漢方でいう「湿熱(しつねつ)」という体質です。その湿熱が胃腸に停滞しているため、ガスがたまりやすくなっているのでしょう。ねっとりとした便、濃い色の尿、口の渇きやねばつき、紅い舌、べっとりとした黄色い舌苔などは、この体質の特徴です。

この体質の場合は、漢方薬で湿熱を除去することにより、おなかのガスを軽減していきます。この患者さんには、茵蔯五苓散(いんちんごれいさん)などを服用してもらいました。1か月後、尿の色が薄くなってきました。3か月後、便がすっきり出るようになってきました。便の臭いも弱くなってきました。口のねばつきも減りました。6か月後、家族に「おならの臭いが気にならなくなった」と言われました。

(こちらの記事は「薬石花房 幸福薬局」幸井俊高が執筆・監修しました。日経DIオンラインにも掲載)

*執筆・監修者紹介*

幸井俊高 (こうい としたか)

東京大学薬学部卒業。北京中医薬大学卒業。中国政府より日本人として18人目の中医師の認定を受ける。「薬石花房 幸福薬局」院長。『医師・薬剤師のための漢方のエッセンス』『漢方治療指針』(日経BP)など漢方関連書籍を25冊以上執筆・出版している。日本経済新聞社の医師・薬剤師向けサイト「日経メディカル(日経DI:ドラッグインフォメーション)」や「日経グッデイ」にて長年にわたり漢方コラムを担当・連載・執筆。中国、台湾、韓国など海外での出版も多い。17年間にわたり帝国ホテル東京内で営業したのち、ホテルの建て替えに伴い、現在は東京・銀座で営業している。

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自分に合った漢方薬に出会うには

自分の病気を治し、症状を改善してくれる漢方薬は何か。それを判断するためには、その人の自覚症状や舌の状態など、多くの情報が必要です。漢方の場合、同じ病気でも、その人の体質や病状により、使う処方が異なるからです。

 

そのために必要なのが、丁寧な診察(カウンセリング)です。中医師など漢方の専門家がじっくりと話を聴くことにより、あなたの体質を判断し、あなたに最適な処方を決めていくのが、漢方の正当な診察の流れです。

 

そして、その際に最も大切なのは、信頼できる実力派の漢方の専門家の診察を受けることです。
(一般によくみられる、病名と検査結果だけをもとに、漢方が専門でない人が処方を決める方法では、最適の処方を選ぶことができず、治療効果はあまり期待できません。)

 

当薬局では、まず必要十分な診察(カウンセリング)を行い、その人の体質や病状をしっかりと把握し、それをもとに一人一人に最適な漢方薬を処方しています。

 

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