漢方のむくみ対策で、憧れの小顔を実現!

幸井俊高執筆・・・薬石花房 幸福薬局 の症例をもとにした漢方ストーリー

以下は、むくみを取り除く漢方によって憧れの小顔に近づいていく女性の物語です。薬石花房 幸福薬局の実際の症例をもとに、物語風に描きました。

同じようなお悩みでお困りの方は、あきらめず、どうぞお気軽に薬局までお問い合わせください。
(登場人物は実在の人物とは関係ありません。)


■■小顔に憧れて■■

 高校時代からの友だちの純子が、一人暮らしの麻衣のマンションに遊びにきた。純子は去年離婚して独り身になっており、ときどきふらっと遊びにきては一泊する。昔からの友だち同士なので、会社や彼氏のことなども気兼ねなくおしゃべりできる。

「今度、うちの部の部長が替わったのよ」

 純子は、さっそく会社での話を始めた。

 前の部長は、自分の気に入らない人を仕事の面でもまわりに近づけないタイプで、気の合う人だけでまわりを固めていた。「このほうが仕事がやりやすいんだ」、というのが部長の主張だった。しかし純子から見ても、新しいことに挑戦する行動力に欠け、部が小さくまとまっている感じがした。部次長も部長を一回り小さくしたようなタイプで、この人が次の部長になったら、ますます小ぶりの部になるんだろうな、と思っていた。

 今度の部長は、ちがう。

 自分と意見が違っていても、やる気のある人にどんどん仕事をまわす。自分とは異質な部下でも、意見の違いなど気にしないで一緒に仕事をする。むしろ意見の違いを楽しんでいるようにも見える。

「いくら有能でも一人の力には限りがある。いろいろな個性を生かすことが大事だ。相乗効果で、全体として大きな力になる」、というのが新しい部長の言い分だ。成長の予感がする。

「器の大きさってやつね」

 純子の話を聞いて、麻衣が言った。

「そう、それよ。前の部長は器が小さかったわ」

「今度の部長さんは、よさそうね」

「異質な人とでも一緒に仕事をすることで、全体として大きな力になるって、いいわよね」

「恋愛も一緒かしら」

 そういった麻衣の顔をしばらく見つめたあと、純子が言った。

「麻衣、いい人できたの?」

 鋭いなあ。

 でも、じつは麻衣は彼氏とけんかしたばかりである。考え方の違いが多く、麻衣の彼氏は自分の思うように事が運ばないと、すぐ怒る。麻衣はある程度は我慢するが、それも限界がある。これから結婚するつもりで付き合っていくか、どうしようか、大きく揺れている。

「性格のちがう彼を受け入れられればいいんだけど」

「あら、たいへんね。でも好きなんだったら、頑張ってみれば」

「そういう純子も、さっきから新しい部長の話ばかり楽しそうにして、その人に一目惚れなんじゃないの?」

「麻衣も鋭いなあ」

 結局その晩は、二人でワインを2本あけて寝た。

 翌朝、鏡に映る麻衣の顔は、お酒を飲んだ影響もあり、まんまるお月さまのようにむくんでいた。

 麻衣は、昔から小顔に憧れている。お酒をたくさん飲んだ翌日でなくても、顔がはれぼったい。これまでに、リンパマッサージやエステに通ったこともある。一時的にはフェイスラインがすっきりするが、またもとに戻る。

 そんな話をしていると、純子が言った。

「漢方薬、試してみれば?」

 純子は漢方薬で肌を引き締めて"たるみ"を改善させたばかりである。

 麻衣も漢方薬局に行ってみることにした。


■■小顔に向けて漢方を■■

 漢方薬局では、むくみと冷え症を漢方薬で解消したい、と伝えた。小顔になりたい、とは言えなかった。

 最初に30分くらい、漢方の先生のカウンセリングを受けた。むくみと冷え症について、いつ、どのようにむくむかとか、どこが冷えるかとか、細かく問われるのに従って、麻衣は具体的に答えていけばよかった。便通や生理のことなどもいろいろと聞かれた。こうして話をしているうちに最初の緊張感も失せ、「先生、わたし昔から小顔に憧れているんですけど、そういうことも漢方でできるのですか」などと先生に話していた。

 先生は驚いた様子も見せず、

「むくみ体質が改善されれば、きっとフェイスラインがすっきりしてきますよ」

 と、にこやかに答えた。純子の"たるみ"の相談もしかり、けっこう美容の相談は多いようだ。

 小顔について、漢方の先生が説明した。

「顔は、一番外側に表皮・真皮といった皮膚があり、その下に脂肪層や筋肉があり、さらにその下に頭蓋骨があります。顔を小さく、フェイスラインをすっきりさせるには、このどれかをスリムにする必要があります。これらのうち漢方での小顔対策に重要なのは、真皮・脂肪層・筋肉です」

 骨や脂肪を注射や手術で減らしていく美容整形とはアプローチがちがうようである。

「漢方薬は、水分代謝機能を改善して真皮内の"むくみ"を改善したり 、基礎代謝を高めて余分な脂肪を減らしたりして、フェイスラインをすっきりさせていきます 。また筋肉を引き締めて"たるみ"を解消することにより、小顔効果が現れる場合もあります 」

「わたしの場合は、むくみがひどいので、余分な水分を捨て去って"むくみ体質"を改善することにより、小顔を目指すわけですね」

「ただし水分を捨てる生薬だけでなく、冷え症を引き起こしている血行不良を改善する生薬も調合します」

「余分な水分を捨てる生薬だけをたくさん配合すれば、早く小顔になれるのではないのですか。冷え症より小顔のほうが気になるのですが」

「漢方では、作用のちがう異質な生薬を一緒に調合して、お互いの効果を高め合うように処方を組みます。いくら有効な生薬でも、一種類の力には限りがあります。いろいろな生薬の個性を生かして、全体として大きな力を発揮させるのが、漢方の醍醐味です」

 いくら余分な水分を捨てようとしても、血行がわるくては効率がわるい、ということらしい。生薬の組み合わせで相乗効果を高めることにより、むくみも早く解消できるし、冷え症も改善されるわけだから、ありがたい。

「漢方は、顔だけに手を加えて修正するのではなく、からだ全体の調子をととのえることにより、自然にナチュラルな小顔を作っていくのですね」

 麻衣は、さっそく過剰な水分を捨てて"むくみ体質"を改善していくのがメインの漢方薬で、小顔を解消していくことになった(漢方道の必殺技②) 。いくら有効な生薬でも、一種類の力には限りがある、いろいろな生薬の個性を生かして全体の力とする、という漢方の先生の話が、純子の部長の話とそっくりだったので、その日の晩、純子にそのことを電話で話した。純子は「うちの部も漢方薬のように体質改善していけるといいわね」と言って、電話の向こうでうれしそうに笑っていた。


■■相乗効果で力を発揮、いろいろな個性を生かす■■

 麻衣は結局、彼と別れた。

 お互いのちがう面どうしが相乗効果でお互いを高め合えればよかったのだけれど、彼には自分の気に入らない麻衣の一面を受け止めるだけの度量がなかったように思う。もちろん、そういう彼を受け入れることができなかった麻衣にも問題はあったかもしれない。

 一方の純子は、新しい部長とうまく付き合い始めたようである。バツイチ同士で、お互いに相手の気に入らない面も受け入れ合える度量がすでに鍛えられているのかもしれない。

「恋愛は、理屈じゃないみたいね。異質なもの同士、反発しちゃったわ」

 純子に麻衣がそう言うと、純子は、「でも会社と漢方は、異質なものの組み合わせがいいみたいね」と応えた。新しい部長になって、純子の部の業績が上がりだしたそうである。

「麻衣の小顔も、順調そうね。きょう会って、すぐわかったわ。漢方を薦めてよかったわ」

 純子の言うとおり、麻衣の漢方薬はよく効いているみたいで、このところ朝からフェイスラインがすっきりしている。首まわりもきれいになってきた。それに下半身のむくみもとれてきたようで、街のショーウィンドウに映る自分の足首が締まってきた感じがする。

 異質なもの同士で反発し合ったり敬遠し合ったりするのではなく、お互いに認め合う関係がベスト、っていうところかしら。

 一人の力には限りがある。二人の個性を生かして楽しく暮らしていける相手と出会うまで、慌てないでいよう、と麻衣は思った。

(幸井俊高執筆 「VOCE」掲載記事をもとにしています)

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そのために必要なのが、丁寧な診察(カウンセリング)です。中医師など漢方の専門家がじっくりと話を聴くことにより、あなたの体質を判断し、あなたに最適な処方を決めていくのが、漢方の正当な診察の流れです。

 

そして、その際に最も大切なのは、信頼できる実力派の漢方の専門家の診察を受けることです。
(一般によくみられる、病名と検査結果だけをもとに、漢方が専門でない人が処方を決める方法では、最適の処方を選ぶことができず、治療効果はあまり期待できません。)

 

当薬局では、まず必要十分な診察(カウンセリング)を行い、その人の体質や病状をしっかりと把握し、それをもとに一人一人に最適な漢方薬を処方しています。

 

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