緑内障

西洋医学と漢方で異なる緑内障治療

当薬局では緑内障の漢方治療のご相談をお受けしています。進行を抑えたい、手術を受けたくないとお悩みのかたはご相談ください。

緑内障に大きな効果があった症例紹介ページは こちら 

気づかないうちに徐々に視野が狭くなり、失明の恐れも高い(中途失明原因の第一位)緑内障。

原因として多いのは、水晶体などへの栄養補給を担う房水という液体の産生が過剰、または排出が不調になったため眼圧が高まり、眼球に接している視神経を損傷することです。

その他にもステロイド剤の副作用、視神経の機能低下、血液やリンパ液の循環不全、眼球の弾力性異常などによって発症する場合も少あり、患者数は年齢とともに増加します。

西洋医学の治療法


・房水の流れをよくするプロスタグランジン製剤や、房水の産生を抑えるベータ受容体遮断薬などの点眼薬を用いて眼圧を下げ、病気の進行を抑えます。

・房水の出口を広げたり新たに作ったりするレーザー治療や手術も行われます。

漢方の治療法


漢方では人体の水液の流れが失調して痰飲(たんいん)と呼ばれる病理産物が生まれ、それが眼球内に滞留することにより緑内障が発生すると考えます。また目と関係が深い五臓の肝(かん)の機能の失調も関係しています。

したがって痰飲を除去したり肝の機能を調えたりすることにより、緑内障の治療を進めるのが漢方治療の基本的な考え方です。

しかし緑内障に効く一律の処方があるわけではなく、個々のの体質に応じて最も適切な処方を選ぶ必要があります。緑内障の発症に至った根本原因を治療するのです。次項で具体的なケースを紹介します。

◆緑内障によくあるタイプ・・・あなたはどれ?

<体質やタイプを漢方では証(しょう)といいます>

(1)「痰濁上擾(たんだくじょうじょう)」証

おもに過剰な痰飲が関係しているようなら、この証です。

痰飲が頭部に上擾(じょうじょう:上昇してかき乱す)して眼球内を満たすことにより、眼圧が上昇し、緑内障が発生します。

多くの場合、痰飲が頭部に充満するため、めまい、ふらつき、吐き気、咳き込み、鼻づまりなどの症状がみられます。「擾」は、乱すという意味の漢字です。

→ 痰飲を下降させて除去する漢方薬で、緑内障を治療します。

(2)「肝火(かんか)」証

視神経機能の失調や炎症が関係しているようなら、この証です。

からだの諸機能を調節し、情緒を安定させる働き(疏泄:そせつ)を持つ五臓の肝の機能(肝気)が、精神的なストレスや緊張の持続、感情の起伏などの影響によりスムーズに働かなくなり鬱滞し、「肝鬱気滞(かんうつきたい)」証となって熱邪を生み、この証になります。

肝は「目に開竅(かいきょう)する」といい、目と関係の深い臓腑です。開竅とは、五臓の機能が反映されやすい器官のことを指します。肝火が視神経を障害し、炎症を引き起こすと、緑内障が生じます。

→ 漢方薬で肝気の鬱結を和らげて肝気の流れをスムーズにし、肝火を鎮め、緑内障を治療していきます。

(3)「肝腎陰虚(かんじんいんきょ)」証

加齢などとともに、視神経の衰えや眼球弾力性の低下が関係しているようなら、この証です。

腎は五臓のひとつで、生きるために必要なエネルギーや栄養の基本物質である精(せい)を貯蔵し、人の成長・発育・生殖、ならびに水液や骨をつかさどる臓腑です。

加齢、過労、生活の不摂生、大病や慢性的な体調不良などにより、肝腎両方の陰液が減ると、この証になります。

足腰に力が入らない、手足のしびれ、物忘れなどの症状がみられます。加齢に伴い生じる緑内障と深い関係にある証です。

→ この証には、肝腎の陰液を補う漢方薬を使います。

(4)「肝陽上亢(かんようじょうこう)」証

めまいやいらいらが強いようなら、この証です。

まず慢性疾患や、ストレス、緊張の持続、激しい感情の起伏などの影響で肝の陰液(肝陰)が消耗すると、「肝陰虚(かんいんきょ)」証になります。

そして肝陰の不足により肝の機能(肝陽)を抑制することができなくなると肝陽が上昇し、肝陽上亢証になります。

めまい、のぼせ、頭重感、目のかすみ、目の乾燥など肝陰虚の症状に加え、いらいら、耳鳴り、頭痛、怒りっぽい、などの症状が生じます。肝陽とともに痰飲が上昇して眼球に停滞すると、緑内障になります。

→ 肝陰を補い、肝陽を鎮める漢方薬で、緑内障を治療します。

(5)「血瘀(けつお)」証

血流の停滞が関係しているようなら、この証です。

血瘀は、血の流れが鬱滞しやすい体質です。血管の微小循環障害や、流動性の異常、精神的ストレス、寒冷などの生活環境、寒冷刺激、不適切な食生活、運動不足、水液の停滞、生理機能の低下などにより、この証になります。

疾患や体調不良が慢性化、長期化してこの証になることもあります。

→ 血行を促進する漢方薬で血瘀を除去し、緑内障の治療をします。

 

◆緑内障に効果的な漢方処方


緑内障によく使われる漢方薬は以下の通りです。当薬局では丁寧に細かい症状を聞き取り、ひとりひとりにベストの処方を選んでいます。

釣藤散、柴胡加竜骨牡蛎湯、杞菊地黄丸、桃核承気湯、温胆湯、苓桂朮甘湯、五苓散


あなたに合った漢方薬が何かは、あなたの体質により異なります。

自分にあった漢方薬が何かを知るには、漢方の専門家に相談し、自分の体質にあった漢方薬を選ぶ必要があります。
どうぞお気軽にご連絡をください。

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自分に合った漢方薬に出会うには

自分の病気を治し、症状を改善してくれる漢方薬は何か。それを判断するためには、その人の自覚症状や舌の状態など、多くの情報が必要です。漢方の場合、同じ病気でも、その人の体質や病状により、使う処方が異なるからです。

 

そのために必要なのが、丁寧な診察(カウンセリング)です。中医師など漢方の専門家がじっくりと話を聴くことにより、あなたの体質を判断し、あなたに最適な処方を決めていくのが、漢方の正当な診察の流れです。

 

そして、その際に最も大切なのは、信頼できる実力派の漢方の専門家の診察を受けることです。
(一般によくみられる、病名と検査結果だけをもとに、漢方が専門でない人が処方を決める方法では、最適の処方を選ぶことができず、治療効果はあまり期待できません。)

 

当薬局では、まず必要十分な診察(カウンセリング)を行い、その人の体質や病状をしっかりと把握し、それをもとに一人一人に最適な漢方薬を処方しています。

 

あなたに最適の漢方薬に出会う秘訣は、信頼できる漢方の専門家の診察(カウンセリング)を受けることです。

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