膝の痛みの症例
薬石花房 幸福薬局 の漢方薬で膝の痛みが改善した症例
こちらは症例紹介ページです。膝の痛みの解説ページは こちら へどうぞ
■症例1「膝が痛みます。冷えると悪化するので、冷えないように服装などで気を使っていますが、なかなか改善しません」
膝の痛みは強烈で、階段を降りるときには激痛が走ります。冷え症で、夏のクーラーも苦手です。膝の痛みは、お風呂に入ると楽になります。舌には白く湿った舌苔が付着しています。
この人の証は、「寒痺(かんぴ)」です。寒邪が侵入することにより、痺証となっています。寒邪は気血を凝滞させやすいため、痛みは激しく、固定性です。冷え症、冷えると痛みが悪化する、温めると楽になる、白く湿った舌苔などは、この証の特徴です。しびれ、むくみ、下痢などの症状がみられることもあります。
この証の場合は、漢方薬で寒邪を除去し、膝の痛みの治療を進めます。この人は漢方薬を服用し、2カ月目くらいから症状が緩和されてきました。
■症例2「変形性膝関節症です。もう何年間も膝の痛みが続いています。脚が重だるく、しびれを伴います」
膝は曲げにくく、こわばった感じがします。朝起きたときの動かし始めが、特に動かしにくく思います。病院では何度か膝にたまった水を抜きましたが、しばらくするとまた水がたまります。
脚がむくみやすく、夕方になるとぱんぱんになります。舌は白く、表面に白い舌苔がべっとりと付着しています。
この人の証は、「湿痺(しっぴ)」です。湿邪による痺証です。湿邪が盛んなため、重だるい、むくみ、関節液、べっとりとした舌苔などの湿証が表れます。
この証の場合は、湿邪を除去する漢方薬で、変形性膝関節症の治療を進めます。この人に漢方薬を服用してもらったところ、2カ月で脚の重だるさやしびれが軽減し、むくむことが減りました。
5カ月ほどで膝の痛みも治りました。体重も5kg減り、喜ばれました。
■症例3「長年の変形性膝関節症で、膝にしびれと痛みがあります。同じところが痛むこともあれば、膝のあちらこちらに痛みが移動する場合もあります」
脚の筋肉がひきつり、夜中にこむら返りに見舞われることがたびたびあります。舌は淡紅色で、白い舌苔が付着しています。
この人の証は、「血虚(けっきょ)」です。血(けつ)が不足している証です。血の不足により膝が十分に滋養されず、痛みが生じます。しびれ痛み、こむら返りなどは、この証の特徴です。皮膚に艶がない、眠りが浅い、などの症状がみられることもあります。
この証には、血を補う漢方薬で変形性膝関節症の治療をします。この患者には湿痺や風痺の症状もみられたため、それらの症状に効果的な漢方薬を使いました。1年後には痛みもしびれもすっかりなくなりました。
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以上の症例は「日経DIオンライン」に幸井俊高が執筆した以下の記事にも掲載しています。
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