慢性疲労症候群の症例

薬石花房 幸福薬局(東京 帝国ホテル内)の漢方薬で慢性疲労症候群(CFS)が改善した症例

こちらは症例紹介ページです。慢性疲労症候群の解説ページは こちら へどうぞ

■症例1「いくら休んでも回復しないほどの疲れが続いており、微熱もあるので病院に行きましたが、検査をしても異常は見つからず、慢性疲労症候群と診断されました」

頭痛も続いています。喉が痛く、頚部リンパ節がはれています。舌は紅い色をしています。

この患者さんの証は、「肝火(かんか)」です。からだの諸機能を調節し、情緒を安定させる働きを持つ五臓の肝の機能がスムーズに働かなくなり鬱滞し、熱邪を生み、この証になっています。

微熱、頭痛、喉の痛み、リンパ節の腫れ、紅い舌などは、この証の特徴です。耳鳴り、のぼせなどの症状がみられることもあります。

この証の場合は、漢方薬で肝気の鬱結を和らげて肝気の流れをスムーズにし、肝火を鎮めることにより、慢性疲労症候群を治療していきます。

この患者さんは、漢方薬の服用を始めて1か月後、リンパ節の腫れが引きました。5か月後、微熱が出なくなくなりました。頭痛も軽くなりました。1年後、疲れやすさはまだありますが、土日に休めば元気になるくらいにまで回復しました。



■症例2「疲れやすく、頭がふらふらします。疲れているのに寝つきがわるく、途中でよく目が覚めます。おかげで朝からぐったり疲れています」

動悸がします。頭がぼうっとします。病院で相談したところ慢性疲労症候群と診断されました。舌は淡白色をしています。

この患者さんは、「心血虚(しんけっきょ)」証です。人間の意識や判断、思惟などの人間らしい高次の精神活動をつかさどる五臓のひとつ心(しん)がじゅうぶんに養われず、慢性疲労症候群になったものと思われます。

この体質の場合は、心血を潤す漢方薬で、慢性疲労症候群を治療します。この患者さんは、漢方薬の服用を始めて3か月後くらいから、途中で起きないで朝まで続けて眠れるようになってきました。動悸もあまり気にならなくなってきました。7か月後には、朝起きて少しずつですが家事ができるくらいにまで元気になってきました。


■症例3「疲労感が強く、思考力が低下して仕事に支障が生じるようになり、慢性疲労症候群と診断されました。現在休職しています」

腰や膝がだるく、歩くのにも疲れを感じます。からだに熱感があり、寝汗をかきます。舌は暗紅色で乾燥しており、舌苔はあまり付着していません。

この患者さんの証は、「腎陰虚(じんいんきょ)」です。五臓の腎の陰液(腎陰)が不足している体質です。腎は、生きるために必要なエネルギーや栄養の基本物質である精(せい)を貯蔵し、人の成長・発育・生殖をつかさどる臓腑であるため、この証となって精が失われ、慢性疲労症候群になったものと思われます。

思考力の低下、腰や膝がだるい、からだの熱感、寝汗、暗紅色の乾燥した舌、少ない舌苔などは、この証の特徴です。動作が緩慢、光や音への過敏性などの症状がみられることもあります。

この体質の場合は、漢方薬で腎陰を補い、慢性疲労症候群の治療をします。この患者さんは、漢方薬の服用を始めて4か月後、からだの熱感と寝汗がなくなりました。8か月後には、ずいぶん出歩いてもそのあと寝込むようなことがなくなりました。近いうちに職場に復帰できる自信が出てきました。

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以上の症例は「日経DIオンライン」に幸井俊高が執筆した以下の記事にも掲載しています。
慢性疲労症候群の考え方と漢方処方
慢性疲労症候群によくみられる証と漢方処方

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そのために必要なのが、丁寧な診察(カウンセリング)です。中医師など漢方の専門家がじっくりと話を聴くことにより、あなたの体質を判断し、あなたに最適な処方を決めていくのが、漢方の正当な診察の流れです。

 

そして、その際に最も大切なのは、信頼できる実力派の漢方の専門家の診察を受けることです。
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当薬局では、まず必要十分な診察(カウンセリング)を行い、その人の体質や病状をしっかりと把握し、それをもとに一人一人に最適な漢方薬を処方しています。

 

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