動物(犬・猫)の病気

動物(犬・猫)の病気にも漢方薬は有効

当薬局(東京・帝国ホテル内 薬石花房 幸福薬局)では犬や猫の漢方治療のご相談もお受けしています。

ここ数年、犬や猫の病気の相談で漢方薬局にいらっしゃるかたが増えています。愛犬、愛猫の高齢化や生活環境の変化、またストレスの増加なども関係しているようです。

病気の種類は多種多様で、食生活をはじめとする生活習慣や環境の変化に伴い、動物のあいだでも糖尿病や、がん、皮膚病などの慢性的な現代病や、高齢化に伴う病気が増加しています。もちろん胃腸の不調をはじめとする従来の病気に悩むケースも多く見られます。

根本的な体質改善・体質強化には漢方薬

犬や猫も人間と同じ、動物です。病気に関しても、人間の病気と大きな差はありません。慢性的な体調不良や病気の根本には、やはり免疫力の低下や、抵抗力の衰退、血行の悪化、諸機能の衰えなど、体質的な要因が大きく関与しています。

症状がつらい場合は対症療法剤で症状を抑える必要もありますが、病気を繰り返したり、体調不良が慢性化したりしている場合は、根本的に体質を改善し、体質強化を図ることが重要となります。

漢方薬は、体質改善の薬です。免疫力を高めたり、血行を改善したり、あるいは内臓機能を修復したりすることにより、少しずつ元気な状態に近づけていくことができます。

犬・猫によく用いられる漢方薬

漢方薬は、病名ではなく、それぞれの体質や病状に対して処方されます。したがって、同じ外耳炎なら外耳炎という病気に対しても、最適な処方は異なってきます。これは一般の西洋薬との大きな違いです。なぜならば漢方薬は、症状を抑える対症療法剤ではなく、体質を改善・強化する薬だからです。

参考までに、犬や猫によく用いられる漢方薬を列記します。下記以外の慢性的な病気に対しても、漢方薬の有効例は多々あります。

主な症状など 漢方薬
下痢や便秘 胃風湯、乙字湯、桂枝人参湯、など
嘔吐 胃苓湯、甘草瀉心湯、香砂養胃湯、など
皮膚の炎症やかゆみ、脱毛 温清飲、甲字湯、治頭瘡一方、など
がん 茵陳五苓散、桂枝加黄蓍湯、牛膝散、など
食欲不振や元気がない >黄耆建中湯、カッ香生気散、厚朴生姜半夏人参甘草湯、など
興奮しやすい、光や音に過敏 黄連解毒湯、甘麦大棗湯、桂枝加竜骨牡蠣湯、など
鼻炎などのアレルギー 黄ゴン湯、葛根黄連黄ゴン湯、紫胡清肝湯、など
毛並みの悪化 葛根紅花湯、滋陰至宝湯、四物湯、など
むくみや腹水 牛車腎気丸、五苓散、防已茯苓湯、など
痩せてきたり太ってきたりした 化食養脾湯、帰耆建中湯、生姜瀉心湯、など
膀胱炎、肺炎、外耳炎などの炎症や感染症、フィラリアの予防 黄連阿膠湯、荊防敗毒湯、五物解毒湯、など
心臓・循環器の病気 甲字湯、当帰散、補気建中湯、など

(複数の症状が当てはまる場合は、漢方薬もまた別のものになります)

体質に合った漢方薬ですと、次第に免疫力や抵抗力がつき、体調が改善されて元気な姿に戻っていきます。体質そのものを漢方薬で改善してみてはいかがでしょうか。

あなたの愛犬、愛猫に合った漢方薬がどれかは、体質により異なります。

その子にあった漢方薬が何かを知るには、漢方の専門家に相談し、体質にあった漢方薬を選ぶようにするのがいいでしょう。大切なご家族の慢性的な病気や体調不良に漢方薬をお役立てください。

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自分に合った漢方薬に出会うには

自分の病気を治し、症状を改善してくれる漢方薬は何か。それを判断するためには、その人の自覚症状や舌の状態など、多くの情報が必要です。漢方の場合、同じ病気でも、その人の体質や病状により、使う処方が異なるからです。

 

そのために必要なのが、丁寧な診察(カウンセリング)です。中医師など漢方の専門家がじっくりと話を聴くことにより、あなたの体質を判断し、あなたに最適な処方を決めていくのが、漢方の正当な診察の流れです。

 

そして、その際に最も大切なのは、信頼できる実力派の漢方の専門家の診察を受けることです。
(一般によくみられる、病名と検査結果だけをもとに、漢方が専門でない人が処方を決める方法では、最適の処方を選ぶことができず、治療効果はあまり期待できません。)

 

当薬局では、まず必要十分な診察(カウンセリング)を行い、その人の体質や病状をしっかりと把握し、それをもとに一人一人に最適な漢方薬を処方しています。

 

あなたに最適の漢方薬に出会う秘訣は、信頼できる漢方の専門家の診察(カウンセリング)を受けることです。

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