咳喘息の症例

◆薬石花房 幸福薬局 の漢方薬で咳喘息が改善した症例

(こちらの記事の監修:中医師 幸井俊高

こちらは症例紹介ページです。咳喘息の解説ページは こちら へどうぞ

 

■症例1「ここ数か月、何かの拍子に突然、激しい咳が出るようになりました。耳鼻咽喉科を受診したところ、咳喘息と診断されました」

咳はときに続けざまに出て咳き込むこともあります。ひどいと胸苦しくなります。病院で処方されている気管支拡張薬を服用すると楽になりますが、治ったと思って止めると再発します。

舌は淡紅色で、白い舌苔が付着しています。

この患者さんの証は、「肺気逆(はいきぎゃく)」です。呼吸を調えて津液を下方に推し進める肺の粛降機能が失調している体質です。

肺から気や痰飲が上逆し、上気道に鬱滞し、上気道が狭まり、咳喘息が生じています。

突然出る発作的な咳嗽、胸苦しい、淡紅色の舌、白い舌苔などは、この証の特徴です。喉の不快感、喉の刺激感などの症状がみられることもあります。

この証の場合は、漢方薬で肺気を正常に降逆させ、上気道に鬱滞する気や痰飲を除去し、咳喘息を治療します。

この患者さんに漢方薬を服用してもらったところ、1か月後、続けざまに出るような激しい咳嗽は出なくなりました。2か月後には気管支拡張薬を服用しなくても咳嗽が出ることはなくなり、咳喘息は完治しました。

 

■症例2「咳喘息です。たばこの煙や、ほこりの刺激で、咳が出ます」

喉が、いがいがします。痰はほとんど出ませんが、ときに血の混じった粘った痰が出ます。口や喉が渇きます。舌は暗紅色で乾燥しており、舌苔はあまり付着していません。

この患者さんは、「肺陰虚(はいいんきょ)」証です。五臓の肺の陰液が不足している体質です。陰液の不足により気道が乾燥し、相対的に熱が余って熱邪となり、炎症を生じ、咳喘息になったのでしょう。たばこの煙や、ほこりの刺激に過敏に反応するのが特徴です。

この体質の場合は、肺の陰液を補う漢方薬で、咳喘息を治します。陰液が補われることにより、気道が潤い、刺激に対する過敏性も和らぎます。

この患者さんは、漢方薬の服用を始めて2か月後くらいから、咳が出る頻度が少なくなってきました。半年後には、たばこの煙で咳が誘発されることはほとんどなくなりました。

 

■症例3「朝起きたときや夜間に、よく咳が出ます。ストレスを感じたときにも出ます。咳は空咳です」

春や秋など、季節の変わり目にも咳がよく出ます。舌には白い舌苔が付着しています。

この患者さんの証は、「肝鬱気滞(かんうつきたい)」です。からだの諸機能を調節し、情緒を安定させる働き(疏泄:そせつ)を持つ五臓の肝の機能(肝気)がスムーズに働いていない体質です。疏泄の失調が肺の粛降機能に及び、咳喘息が生じたのでしょう。

一日のうちでは朝起きたときや夜間に症状が出る、年間を通じては季節の変わり目に症状が出やすい、ストレスにより症状が悪化する、などは、この証の特徴です。いらいらしやすい、憂鬱感などの症状がみられることもあります。

この体質の場合は、漢方薬で肝気の鬱結を和らげて肝気の流れをスムーズにし、咳喘息を治していきます。この患者さんは、漢方薬を服用して1か月後、朝起きたときの咳込みが減ってきました。4か月後、秋になりましたが、咳に悩まされることがありませんでした。

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上に紹介した症例のほかに、咳喘息に加えて、口渇や、胸に熱感があるようなら、「肺熱(はいねつ)」証です。肺に熱邪が侵入するとこの証になり、炎症を起こし、咳喘息が生じます。肺熱を除去する漢方薬で炎症を冷まし、咳喘息を治療します。

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(こちらの記事は「薬石花房 幸福薬局」幸井俊高が執筆・監修しました。日経DIオンラインにも掲載)

*執筆・監修者紹介*

幸井俊高 (こうい としたか)

東京大学薬学部卒業。北京中医薬大学卒業。中国政府より日本人として18人目の中医師の認定を受ける。「薬石花房 幸福薬局」院長。『医師・薬剤師のための漢方のエッセンス』『漢方治療指針』(日経BP)など漢方関連書籍を25冊以上執筆・出版している。日本経済新聞社の医師・薬剤師向けサイト「日経メディカル(日経DI)」や「日経グッデイ」にて長年にわたり漢方コラムを担当・連載・執筆。中国、台湾、韓国など海外での出版も多い。17年間にわたり帝国ホテル東京内で営業したのち、ホテルの建て替えに伴い、現在は東京・銀座で営業している。

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