咳喘息

漢方では肺の機能を立て直すことで、咳の出やすい体質を改善

◆しつこい咳喘息は、気管支喘息に移行することもあるので早期治療を

(症例紹介ページは こちら


咳喘息は、慢性的に咳が長引き続く病気で、1か月以上、長ければ1年以上繰り返し続くこともあります。激しい咳がおもな症状で、多くの場合、痰を伴わない空咳です。

おもな原因は、気管支喘息同様、気管支の慢性的な炎症によるものとされています。たばこの煙や、気温や湿度の変化、会話(発声)、運動、飲酒、ストレス、ほこりやダニが引き金になって生じることが多いようです。アレルギーの関与も指摘されています。

かぜをひいたあとに咳だけがいつまでも残り、咳喘息となる場合もよくみられます。

気管支喘息とちがって、ぜーぜー、ひゅーひゅーという呼吸音(喘鳴)や、息苦しさ(呼吸困難)を伴わないのが特徴です。

しかし咳喘息の患者さんの約3割は気管支喘息に移行するともいわれています。症状が悪化しないうちに漢方薬で体質改善しておくといいでしょう。

◆漢方では体質的な原因に働きかけ根本から治療する


西洋医学では、気管支喘息と同様に、気管支拡張薬や吸入ステロイド薬で治療にあたります。気道の過敏な状態が根本にあるのが原因なので、通常のかぜ薬では効果がありません。

漢方では、咳喘息を、五臓のの機能失調と関係が深い疾患と捉えています。


肺のおもな機能(肺気)とは:

「気をつかさどる」 呼吸により空気中から必要な成分(酸素など)を吸入し、体内の不要物(二酸化炭素など)を排出する
「宣発(せんぱつ)・粛降(しゅくこう)をつかさどる」 人体にとって必要な気と津液を全身のすみずみに散布し(宣発)、呼吸を調えて津液を次第に下方に押し進める(粛降)

これらの肺の機能が失調したとき、咳喘息が生じます。

したがって漢方では、肺の機能を立て直すことにより、根本的に体質から咳喘息の治療をしていきます。具体的にどのようなケースがあるのか次項で説明します。

 

◆咳喘息によくあるタイプ・・・あなたはどれ?

<体質やタイプを漢方で証(しょう)といいます>

(1)「肺気逆(はいきぎゃく)」証

突然、発作的に咳嗽が出るようなら、この証です。

呼吸を調えて津液を次第に下方に推し進めるという五臓の肺の粛降機能が失調している体質です。肺から気や痰飲が上逆し、上気道に鬱滞し、上気道が狭まり、咳が出ます。

胸苦しい、のどの不快感、呼吸困難、痰が多い、などの症状を伴う場合もあります。

→ 肺気を正常に降逆させて上気道に鬱滞する気や痰飲を除去する漢方薬で、咳喘息を治療します。

(2)「肺陰虚(はいいんきょ)」証

たばこの煙などの刺激に過敏に反応して咳嗽が出るようならこの証です。

五臓の肺の陰液が不足している体質です。陰液とは、人体の構成成分のうち、血・津液・精を指します。陰液の不足により気道が乾燥します。相対的に熱が余って熱邪となり、炎症を生じます。

口臭、口渇なども生じます。

→ 漢方薬で肺の陰液を補い、咳喘息を治します。陰液が補われることにより、気道が潤い、刺激に対する過敏性が和らぎます。

(3)「肺熱(はいねつ)」証

口渇や、胸に熱感があるようならこの証です。

五臓の肺に熱邪が侵入するとこの証になり、炎症を起こし、咳嗽が生じます。

鼻づまり、粘稠で黄色い痰や後鼻漏もみられます。

→ 肺熱を除去する漢方薬で炎症を冷まし、咳喘息を治療します。

(4)「肝鬱気滞(かんうつきたい)」証

精神的なストレスが引き金となって咳嗽が出るようならこの証です。

からだの諸機能を調節し、情緒を安定させる働き(疏泄:そせつ)を持つ臓腑である五臓の(かん)の機能(肝気)がスムーズに働いていない体質です。肝は自律神経系と関係が深い臓腑です。

一般に、精神的なストレスや、緊張の持続などにより、この証になります。疏泄の失調が肺の粛降機能に及ぶことにより、咳喘息が生じます。

→ 漢方薬で肝気の鬱結を和らげて肝気の流れをスムーズにし、咳喘息を治していきます。

 

◆咳喘息に効果的な漢方薬

蘇子降気湯、百合固金湯、神秘湯、麻杏甘石湯

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