ドライアイの症例

薬石花房 幸福薬局(東京 帝国ホテル内)の漢方薬でドライアイが治った症例

こちらは症例紹介ページです。ドライアイの解説ページは こちら へどうぞ

■症例1「目がごろごろして気になるので眼科を受診したところ、ドライアイと診断されました。このところ抜け毛も増えており、年齢を感じます」

42歳の女性です。まだ老眼ではないようですが、時々目がかすみます。月経の量も若い頃よりずいぶん少なくなりました。舌は白く、白い舌苔が付着しています。

この女性の証は、「肝血虚(かんけっきょ)」です。五臓の肝において必要とされる血液や栄養(肝血)が不足している体質です。

涙を構成する成分の不足や栄養障害により、涙の質が低下し、目の表面が滑らかでなくなり凸凹になっているのでしょう。その結果、目の異物感が生じていると思われます。

抜け毛、目のかすみ、経血量の減少、白い舌、白い舌苔などは、この証の特徴です。まぶたがピクピクする、などの症状がみられることもあります。

この証の人に対しては、肝血を補う漢方薬を用いてドライアイを治療します。服用を始めて3カ月ほどで、目のごろごろした異物感はかなり解消されました。体調が良いのでその後も服用し続けたところ、半年後には髪にも張りが戻ってきました。


■症例2「目が乾燥します。眼科でドライアイ用の目薬を処方してもらい使っていますが、あまり改善されません」

時々目が痒くなったり、ちくちくしたりします。夜に手足がほてることがあります。舌は紅く、乾燥しており、舌苔はほとんど付着していません。

この人の証は、「肝陰虚(かんいんきょ)」です。肝の陰液(肝陰)が不足している体質です。

慢性疾患や、ストレス、緊張の持続、激しい感情の起伏などの影響で肝の陰液が消耗すると、この証になります。

この体質の場合は、肝の陰液を補う漢方薬で、ドライアイを治療します。この患者さんは、服用を始めて1カ月で、乾燥感が緩和されてきました。

その後も徐々に症状が改善し、5カ月後には目薬も漢方薬も必要なくなりました。その後、ドライアイは再発していません。

■症例3「昇格して仕事の権限や責任が増えてから、目の疲れが顕著になりました。時々目が真っ赤に充血するので眼科で診てもらったところ、ドライアイだと言われました」

権限や責任が増えたと同時に、ストレスも強く感じるようになりました。のぼせ感や頭痛もあります。舌は紅く、黄色い舌苔が付着しています。

この人の証は、「肝火(かんか)」です。五臓の肝の機能(肝気)が、精神的なストレスや感情の起伏などが引き金となってスムーズに働かなくなり鬱滞し、肝鬱気滞(かんうつきたい)証となって熱邪を生み、それが涙を蒸発させ、ドライアイを生じさせています。

目の充血、のぼせ、頭痛、紅い舌、黄色い舌苔などは、この証の特徴です。耳鳴り、怒りっぽい、興奮しやすい、などの症状を伴う場合もあります。

この場合は、肝気の鬱結を和らげて肝気の流れをスムーズにし、肝火を鎮める漢方薬を用いてドライアイを治療していきます。この患者さんに漢方薬を服用してもらったところ、4カ月で目の充血や疲れが緩和されました。7カ月後には、あまりいらいらしなくなったと喜ばれました。

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以上の症例は「日経DIオンライン」に幸井俊高が執筆した以下の記事にも掲載しています。
ドライアイの考え方と漢方処方
ドライアイによく見られる証と漢方処方

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