汗・体臭の悩みの症例
薬石花房 幸福薬局 の漢方薬で汗・体臭の悩みが改善した症例
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■症例1「汗っかきで、夏が苦手です。ちょっと外出しただけで、すぐ汗がたらたらと出てきます。周りの人たちよりも明らかに汗をかき、夏はタオルが手放せません」
ぽっちゃりと太めの色白の女性です。夏は食欲がなくなり、たくさん食べられません。そのせいか疲れやすく、元気が出ません。むくみも夏に悪化します。体が重だるく感じます。舌は白っぽく、白い舌苔が付着しています。
この人の証は、「肺衛不固(はいえふこ)」証です。衛気をつかさどり、汗の分泌の調整する肺の機能が弱いために衛気が不足しており、汗が漏れ出るのを防ぐことができず、必要以上に汗が出ています。
ちょっと動いただけで汗が出る、暑いだけで人より汗をかく、食欲不振、疲れやすい、元気がない、むくみ、体が重だるい、白い舌、白い舌苔などの症状は、この証の特徴です。息切れ、軟便などの症状を伴う場合もあります。表衛不固(ひょうえふこ)証ともいいます。
この体質の場合は、肺気を補う漢方薬で衛気を強め、多汗を改善していきます。この患者は8月から漢方薬を服用し始め、その年の夏は多汗に大きな改善はみられませんでしたが、夏ばてすることなく残暑を過ごすことができました。
むくみが改善され、元気が出てきたのでその後も服用を続けたところ、翌年の夏からは汗で大変な思いをすることはなくなりました。
同じように疲れやすく元気がない気虚タイプの多汗でも、動悸、不安感などの症状を伴うなら、「心気虚(しんききょ)」証です。
■症例2「べっとりと汗をかくタイプです。体臭も気になります」
やや赤ら顔の、肥満気味の男性です。汗はさらさらしておらず、べとべとしています。食べることが好きで、とくに脂っこいもの、味の濃いものを好みます。アルコールも好きで、毎日欠かさず飲酒しています。目が充血しており、尿は濃い黄色をしています。舌は紅く、黄色い舌苔がべっとりと付着しています。
この人の証は、「湿熱(しつねつ)」です。湿熱は体内で過剰な湿邪と熱邪が結合したものです。湿熱が漏れ出ることにより、べっとりと熱っぽい汗や体臭となります。実熱タイプです。
赤ら顔、目の充血、濃く黄色い尿、紅い舌、べっとりとした黄色い舌苔などは、湿熱証でみられやすい症候です。邪熱鬱蒸(じゃねつうつじょう)証ともいいます。
この体質の場合は、漢方薬で湿熱を除去し、多汗や体臭を改善していきます。この患者は漢方薬を服用し、4カ月後から様々な熱証が引き始め、1年後には体臭が気にならなくなりました。
同じ実熱タイプでも、精神的なストレスや緊張が引き金となって汗や体臭が出ているようなら、「肝火(かんか)」証です。肝火を鎮める漢方薬で多汗や体臭を治療します。
■症例3「体臭が気になります。年齢からして、加齢臭ではないかと心配です」
60代の男性です。体がほてり、特に夕方から強い熱感があります。夜は布団から足を出して寝ています。寝汗をかきます。長年の糖尿病で、病院の薬を飲んでいます。舌は深紅色で、舌苔はほとんどついていません。
この人の証は、「陰虚火旺(いんきょかおう)」です。陰液とは、人体の構成成分のうち、血(けつ)・津液(しんえき)・精(せい)を指します。陰液が消耗すると、相対的に熱邪が旺盛になって機能が亢進し、体臭、熱感、発汗などの熱証が表れます。虚熱タイプです。
慢性的な体調不良や加齢だけでなく、過労、生活の不摂生などによっても陰液が消耗し、この証になります。ほてり、熱感、夕方から症状が強まる、寝汗、深紅色の舌、少ない舌苔などは、この証の特徴です。陰虚内熱(いんきょないねつ)証ともいいます。
この証の人に対しては、陰液を補う漢方薬を使い、熱証を冷ますことにより体臭を改善していきます。この患者は漢方薬を服用し、9カ月ほどで体臭が気にならなくなりました。血糖値も下がり、病院の薬を服用しなくてよくなり、喜ばれました。
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以上の症例は「日経DIオンライン」に幸井俊高が執筆した記事にも掲載しています。
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