若年性更年期障害

◆若年性更年期障害は不妊などにも結び付くので早めに対策を!


若年性更年期障害
で漢方相談に見える方が増えています。20代、30代でありながら、生理不順、無月経、のぼせ、手足の冷え、多汗、肩凝り、頭痛など、50歳前後によくみられる更年期と同様の症状が出ているケースです。

若年性更年期障害は、ストレス、無理なダイエット、食生活の乱れ、生活の不摂生、疲労の蓄積や過労、過激なスポーツなどが原因で起こります。

これらの状態が過度になると人体に必要な気血(きけつ)が消耗したり、その流れが悪くなったりして、卵巣機能の低下、女性ホルモンのバランスの乱れを招き、更年期と同じような症状が表れるのです。

若年性更年期障害を放置すると、将来、不妊症早発閉経骨量の減少などに結び付きます。早めに体質を改善し、安定した生理が自然に来るようにしておくことが肝心です。

漢方では、気血の量や流れを調えることで若年性更年期障害を治療します。「血(けつ)」は人体を流れる構成成分の一つで、血液や栄養のことです。

血の量が減ると生理不順や無月経となります。血の流れを推動する「気」の失調も、若年性更年期障害に関係してきます。

 

◆若年性更年期障害が出やすい5つのタイプ・・・あなたはどれ?

<体質やタイプを漢方で証(しょう)といいます>

(1)「肝鬱気滞(かんうつきたい)」証

身体の諸機能を調節する臓腑である五臓の肝の機能(肝気)が滞っている体質です。

ストレスや緊張が持続すると、この証になります。肝気の流れの悪化の影響がホルモンバランスの失調をもたらし、若年性更年期障害が生じます。

肝鬱気滞で出やすい症状
いらいら、不眠、生理が不安定、経血に血の塊が混じる、便秘と下痢を繰り返す、舌が紅色 など

→ 漢方薬で肝気の鬱結を和らげて肝気の流れをスムーズにしていきます。

◆さらにこんなケースも
のぼせ、頭痛など熱が上ったような症状が加わると「肝火(かんか)」証になります。熱を取る漢方薬を用います。

 

(2)「血虚(けっきょ)」証

人体に必要な血液や栄養が不足している体質です。

偏食など無神経な食生活、胃腸機能の低下、出血、慢性疾患などが原因です。血が不足しているため、生理周期が遅れるなどの症状が出ます。

◎血虚で出やすい症状
生理周期が不安定、生理の量が少なく期間が短い、経血が淡紅色、多汗、頭痛、髪のつやがない、爪が割れやすい、目が疲れやすい など

→ 漢方薬で血を補い、ホルモンバランスを調えていきます。

 

(3)「脾気虚(ひききょ)」証

消化吸収や代謝をつかさどる五臓の脾の機能(脾気)が弱く、「気」(生命エネルギー)が不足している体質です。

過労、生活の不摂生、慢性疾患などにより気を消耗すると、この証になります。気の不足により、卵巣が十分血で潤わされず、若年性更年期障害になります。

脾気虚で出やすい症状
経血が淡紅色、生理の量が多い、貧血気味、疲労倦怠感、食欲不振、少し動いても汗をかく、息切れ、軟便、舌が白っぽい など

→ 漢方薬で脾気を強めて若年性更年期障害の治療を進めます。

◆こんなケースも
(3) の脾気虚と(2)の血虚が同時に起こっている場合もよくあります。

 

(4)「腎陰虚(じんいんきょ)」証

腎は五臓の一つで、生きるために必要なエネルギーや栄養の基本物質である精(せい)を貯蔵し、人の成長・発育・生殖、ならびに水液や骨をつかさどります。その腎の陰液が不足している体質が腎陰虚です。

陰液とは、人体の構成成分のうち、血・津液・精を指します。

過労、不規則な生活、大病や慢性的な体調不良、加齢などにより精が減ると、女性ホルモンの量が減り、若年性更年期障害になります。

腎陰虚で出やすい症状
のぼせ、ふらつき、めまい、耳鳴り、手足のほてり、いらいら、寝汗、足腰のだるさ、口の渇き、便秘、痔 など

→ 腎の精気など腎陰を補う漢方薬で若年性更年期障害を治します。

 

(5)「腎陽虚(じんようきょ)」証

腎の陰液ではなく、陽気が不足している体質です。陽気とは気のことで、人体の構成成分を陰陽に分けて考える場合、陰液と対比させて陽気と呼びます。

生活の不摂生、過労、慢性疾患による体力低下、加齢などにより人体の機能が衰えて冷えが生じるとこの証になります。腎陽が虚弱になると、卵巣の機能が衰え、若年性更年期障害になります。

腎陽虚で出やすい症状
冷え、めまい・ふらつき、目のかすみ、物忘れ、むくみ、足腰の衰え、頻尿、髪の質の低下、骨量の低下、白く湿った舌と舌苔 など

→ 腎陽を補う漢方薬で若年性更年期障害を治します。

 

◆若年性更年期障害に効果的な漢方処方


若年性更年期障害に対しては、上述した「証」に応じてもっとも適切な漢方薬を選びます。

証の見方は実際にはいろいろな面が入り混じっているため複雑で、候補となる漢方薬も多数ありますから、自分にベストの処方を見つけるには高い専門知識が必要です。

よく使う処方を以下にあげておきます。

四逆散、加味逍遙散、四物湯、十全大補湯、補中益気湯、帰脾湯、六味地黄丸、八味地黄丸 など

あなたに合った漢方薬が何かは、あなたの体質により異なります。

自分にあった漢方薬が何かを知るには、漢方の専門家に相談し、自分の体質にあった漢方薬を選ぶ必要があります。どうぞお気軽にご連絡をください。

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自分に合った漢方薬に出会うには

自分の病気や症状を改善してくれる漢方処方は何か。それを判断するためには、その人の自覚症状や舌の状態など、多くの情報が必要になります。漢方の場合、同じ病気でも、その人の体質や体調により、使う処方が違うからです。

 

そのために必要なのが、カウンセリングです。漢方の専門家がじっくりとお話をうかがって、あなたの体質を判断し、あなたに最適な漢方薬を決めていきます。

 

当薬局は、帝国ホテル内にあるカウンセリング専門の漢方薬局です。まず薬局でカウンセリングをし、その方のご症状やご体質をしっかりと把握し、それをもとに、おひとりおひとりに最適な漢方薬を調合しております。

 

自分にあった漢方薬に出会う秘訣は、「信頼できる専門家のカウンセリングを受けること」です。しっかりしたカウンセリングを受けて、あなたに最適な漢方薬を見つけてください。

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