ダイエットの症例
薬石花房 幸福薬局 の漢方薬で減量に成功した症例
こちらは症例紹介ページです。ダイエットの解説ページは こちら へどうぞ
■症例1 (41歳男性)「169センチで75キロあります。社会人になってから、体重がじわじわ増えました」
41歳の男性です。学生時代は50キロ台で、ぜんぜん太っていませんでした。就職してからは日々、強いストレスを感じています。落ち込んだり、憂うつになったりして、食欲がなくなることもありますが、体重は減りません。便はすっきり出ず、残便感があります。舌は赤い色をしています。
この人の証は「 肝鬱気滞」です。身体の諸機能を調節する五臓の肝の気が滞った結果、脂肪を体内に蓄える機能が失調するなどして、体重が増えています。ストレス太りに相当します。社会人になってから太り始めた人に、よくみられる証です。落ち込み、憂うつ感、残便感、赤い舌なども、この証の特徴です。
この証の人に対しては、肝気の流れを改善し、ストレス抵抗性を高める漢方薬を使います。この人は漢方薬の服用して10カ月で10キロ減量しました。
■症例2 (65歳女性)「そんなに食べているわけではないのに、年々、体重が少しずつ増えています。身体が重だるく感じます」
身長152センチで体重60キロ、65歳の女性です。疲れやすく、頭がぼーっとすることがあります。胃がつかえやすく、やや便秘ぎみです。そんなに食べていないとのことでしたが、よく聞けば、おいしいものが好きで、間食が多く、甘いケーキなどをよく食べているようです。舌に白い舌苔がべっとりと付着しています。
この女性の証は「痰湿(たんしつ)」です。痰湿は、体内に溜った過剰な水分や湿気、脂肪などのことです。これが体内に停滞し、体重が増加しています。痰湿の影響で、身体が重だるい、胃がつかえる、頭がぼーっとする、などの症状がよくみられます。胸苦しさを感じることもあります。
この体質の場合は、痰湿を取り除く漢方薬で体質を改善していきます。この女性は漢方薬を1年間服用し、体重を8キロ落として52キロになりました。
■症例3 (58歳女性)「少ししか食べていないのに、太ってしまいます。調子に乗って食べ過ぎると、てきめんに体重が増え、戻すのに苦労します」
155センチ、60キロ、58歳の、ぽっちゃりとした女性です。疲れやすく、すぐ横になりたがります。汗かきで、夏などは少し動くだけで顔や頭からたくさん汗をかきます。ぽってりとした白っぽい色の舌に、白い舌苔がべっとりと付いています。
この人の証は「脾気虚(ひききょ)」です。脾は五臓の一つで、消化吸収や代謝、気血の生成などをつかさどります。この機能が弱い体質であるために代謝が悪く、体重が減りません。疲れやすい、多汗、ぽってりとした白っぽい色の舌、湿っぽく白い舌苔などは、この証の特徴です。
この体質の人に対しては、脾の機能を補う漢方薬を使って、肥満を解消していきます。この人の場合は、漢方薬を服用し、8カ月で54キロまで減量しました。最初60キロと言っていたけれど本当は62キロあったとのことで、実質8キロ体重を落としたことになります。
***
上の3つの症例の他にも、むくみを伴って下半身が太る下半身太りタイプなどもあります。むくみの項も参考にしてください。
無理なダイエットをすると、身体は皮下脂肪をためようとし、さらに基礎代謝が少なくなり、その結果、望んでもいない「太りやすい体質」になってしまいます。
生理不順や不妊症、若年性更年期障害、早発閉経、老化などの原因にもなります。くれぐれも過激な食事制限など、無理なダイエットはしないよう気をつけましょう。
あなたに合った漢方薬がどれかは、あなたの体質により異なります。自分にあった漢方薬が何かを知るには、漢方の専門家に相談し、自分の体質にあった漢方薬を選ぶようにするのがいいでしょう
→当薬局について
以上の症例は「日経DIオンライン」に幸井俊高が執筆した以下の記事にも掲載しています。
ダイエットの考え方と漢方処方
中年以降のダイエットへの漢方処方
関連ページ・症例・エッセイなど
- 漢方ダイエットは体質別「ためこみ体質」 (ストーリー)
- 代謝アップで減量・漢方を選んだ邦子の場合 (ストーリー)
- 下半身太りを漢方で克服、美脚に変身 (ストーリー)
- 「リバウンドの女王」が漢方で汚名返上 (ストーリー)
- 漢方で体質からダイエットする (ストーリー)
- ダイエット・肥満 (病気・症状)