便秘の症例

◆薬石花房 幸福薬局(東京 帝国ホテル内)の漢方薬で便秘が治った症例

こちらは症例紹介ページです。便秘の解説ページは こちら へどうぞ


■症例1 「ここ数カ月ほど便秘ぎみです。硬く乾燥した便が出ます。おなかが張りやすく、くさいガスがよく出ます。口臭も気になります」

脂っこいものや味の濃いものが好きで、アルコールをよく飲みます。もともと暑がりですが、このところ口や喉がいつも以上に渇きます。舌をみると赤く、黄色い舌苔がついています。

この人のタイプは「熱秘」です。熱がこもりやすい体質であるうえに、脂っこいものや味の濃いもの、アルコール類が胃腸内で熱となって蓄積され、水分が過剰に消耗されて便が硬くなり、排便が困難になっています。腸内発酵によりガスが発生します。

尿の色が濃くなったり、顔がのぼせて赤面しやすくなったりする場合もあります。辛いものが好きな人も多く見られます。

この人は、胃腸にある過剰な熱を除去し、便通を滑らかにする漢方薬を2カ月ほど服用し、便通を整えました。

痔になりそうなほど便が太く硬い場合や、便がねっとりして、すっきり出てくれない場合など、それぞれに応じた処方を用います。


■症例2 「ここ数年、社会人になってから便秘に悩まされています。便は細く、時に切れ切れになり、すっきりと排便せず、残便感があります。便秘は生理前に悪化します」

便秘以外には、お腹が張って、ときに痛むこともあります。ガスがたまりやすくて不快ですが、げっぷやガスが出ると楽になります。食欲にムラがあります。お腹が不快なので下剤を飲むこともありますが、お腹が痛くなります。運動不足です。

この女性のタイプは「気秘(きひ)」です。精神的なストレスや緊張、不安などの影響で気の流れが悪い体質になっています。そのために消化器官の蠕動、輸送機能がスムーズでなくなり、便秘になっています。西洋医学のけいれん性の便秘に相当します。

この体質の場合は、緊張をゆるめ、気の流れを伸びやかにする漢方薬が有効です。この女性の場合、便秘体質の改善に1年近くかかりましたが、昔のような形のいい便がすっきり自然に出るようになりました。心がけてウォーキングをするようにもなり、気分がよく、ストレス発散にもなります。

いらいら、怒りっぽいなどの症候が強い場合や、便が硬めめの場合など、それぞれに応じた処方を用います。


■症例3 「便が硬くはないのですが、なかなか排便しません。便意がありトイレに行っても自然には排便せず、いきまないとなかなか出ません」。便秘は生理前に悪化します」

もともと疲れやすいほうですが、疲れがひどいときほど便は出にくく、ときにお腹を押して排便することもあります。調子のいいときもありますが、それでも硬いしっかりした便は出始めだけで、あとは軟便になります。

この人のタイプは「気虚秘(ききょひ)」です。腸の蠕動運動が弱いため便秘になっています。気虚で下腹に力が入らず、うまく排便できません。腸の吸収機能も弱いので、便は硬くならず軟便です。

下剤を使うと、腹痛とともに激しい下痢に見舞われ、ときに水様の便になります。西洋医学の弛緩性の便秘に相当します。

この体質の場合は、漢方薬で気を補い、腸の蠕動や消化機能を立て直して便秘体質を改善していきます。

虚秘にはもう一つタイプがあります。血虚(けっきょ)症の虚秘(血虚秘)です。血虚で大腸が潤わず、便が硬くなります。ウサギの糞のようにコロコロした便になります。この場合は、漢方薬で血を補い、便秘体質を改善します。

冷えが原因で腸の機能が低下し、排便が困難になっている場合もあります。「冷秘(れいひ)」証です。漢方薬で体を温め、通便を促します。

***

下剤は一時的に糞便を除去する薬です。体質を改善する働きはありません。したがって下剤にばかり頼っていては、便秘を繰り返し、また下剤に対する慣れにより、下剤の量が次第に増えることにもなりかねません。

漢方薬と合わせて食生活を見直し、適度な運動の習慣を身につけ、便秘体質を改善させていきましょう。大股でのウォーキングや腹式呼吸だけでも効果がある場合もあります。

***

同じようなお悩みでお困りの方、一度漢方薬をお試しになりませんか?
上記の症例のように実際に悩みを解決した方もいらっしゃいます。

あなたに合った漢方薬が何かは、あなたの体質により異なります。

自分にあった漢方薬が何かを知るには、漢方の専門家に相談し、自分の体質にあった漢方薬を選ぶ必要があります。

どうぞお気軽にご連絡をください。→当薬局について

薬石花房 幸福薬局 ご予約はこちらから

関連ページ・症例・エッセイなど

自分に合った漢方薬に出会うには

自分の病気を治し、症状を改善してくれる漢方薬は何か。それを判断するためには、その人の自覚症状や舌の状態など、多くの情報が必要です。漢方の場合、同じ病気でも、その人の体質や病状により、使う処方が異なるからです。

 

そのために必要なのが、丁寧な診察(カウンセリング)です。中医師など漢方の専門家がじっくりと話を聴くことにより、あなたの体質を判断し、あなたに最適な処方を決めていくのが、漢方の正当な診察の流れです。

 

そして、その際に最も大切なのは、信頼できる実力派の漢方の専門家の診察を受けることです。
(一般によくみられる、病名と検査結果だけをもとに、漢方が専門でない人が処方を決める方法では、最適の処方を選ぶことができず、治療効果はあまり期待できません。)

 

当薬局では、まず必要十分な診察(カウンセリング)を行い、その人の体質や病状をしっかりと把握し、それをもとに一人一人に最適な漢方薬を処方しています。

 

あなたに最適の漢方薬に出会う秘訣は、信頼できる漢方の専門家の診察(カウンセリング)を受けることです。

カウンセリングスタッフ紹介