口内炎の症例

◆薬石花房 幸福薬局(東京 帝国ホテル内)の漢方薬で口内炎が治った症例

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■症例1「口内炎で悩んでいます。唇の裏側や、ほほの裏側にいくつもできてしまいました。じっとしていてもずきずきと痛みます。抗炎症薬を塗っていますが、なかなか改善しません」

辛いものや、味の濃いもの、脂っこいもの、熱いものが好きです。肉が大好きで、野菜はあまり食べません。アルコールをよく飲みます。のどの渇きがあり、口臭が気になります。口内炎は、年に何度かできます。

これまでの健康診断で、胃炎と言われたことや、胃潰瘍のあとがあると指摘されたことがあります。赤い舌をしており、その上に黄色い舌苔がついています。

この人の証は「胃熱」です。暴飲暴食が引き金となって熱邪が生じ、胃の機能を阻害しています。胃から上の消化器官で炎症を起こしやすいので、胃炎や胃潰瘍になったことがあるのでしょう。今回の口内炎も、同じ胃熱の体質が根本的な原因です。歯周病になる人も少なくありません。のどの渇きや口臭、赤い舌、黄色い舌苔は、この証の特徴です。

この証の人に対しては、胃熱を冷ます漢方薬を使います。この人の場合は、胃熱を冷まし、さらに胃腸機能を調える漢方薬を服用して3週間で口内炎が跡形もなく消えました。


■症例2「長年、口内炎に悩まされています。年に何度か、何かの拍子に口内炎ができ、なかなか治りません。軽いのぼせや口の渇きなど、からだに熱がこもっている感じが少しあります」

体調がいいときに口内炎は出ませんが、仕事の関係で緊張が続くときや、毎晩遅くまで仕事をするとき、なんとなく胃が重いとき、ちょっと疲れがたまったときなどに口内炎ができやすいように思います。舌は深赤色をしており、舌苔はほとんどついていません。

この人の証は「陰虚」です。持続的な緊張やストレス、長時間の頭脳労働、あるいは暴飲暴食による胃への負担などが長引くと、次第に体液などの陰液が消耗され、この証になります。陰液が少ない体質なので熱を冷ます機能が弱く、その結果、相対的に熱が余ることになり、それが熱邪となって口内炎を引き起こします。

この体質の場合は、からだの陰液を補う漢方薬で、口内炎ができやすい体質を改善します。子の人は漢方薬を服用することにより次第に口内炎ができにくくなりました。半年ほど経つと口内炎の治りが早くなり、1年後には口内炎がほとんど出なくなりました。のぼせ、口の渇き、深赤色の舌など、からだの熱感もなくなりました。


■症例3「若いころから口内炎ができやすいほうです。特に疲れたときや、仕事や家事で頑張り過ぎたとき、寝不足が続いたときなどに出ます」

普段からわりと疲れやすく、だるさや立ちくらみを感じることがときどきあります。胃腸はそれほど丈夫ではなく、ときに食欲がなくなったり、便が軟らかくなったりします。口内炎ができるときは1、2個で、たくさんできることはあまりありません。舌は白っぽい色をしています。

この人は「気虚」証です。生命エネルギーを意味する「気」が、仕事や家事の負担や体調不良の影響で不足しています。気が不足すると諸機能が衰えるため、熱をコントロールする機能が弱くなり、また炎症が生じやすくなり、その結果、口内炎ができやすくなります。疲れたときや無理をしたとき、寝不足の際などに症状が出やすいのは気虚の特徴です。

こういう場合は漢方薬で気を補うことにより、口内炎の治療を進めます。この人は漢方薬を服用して半年ほどで口内炎ができにくくなってきました。疲れやすさ、食欲不振、軟便などの症状も緩和され、喜ばれました。

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以上の症例は「日経DIオンライン」に幸井俊高が執筆した以下の記事にも掲載しています。
口内炎の考え方と漢方処方
慢性の口内炎への漢方処方

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自分に合った漢方薬に出会うには

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当薬局では、まず必要十分な診察(カウンセリング)を行い、その人の体質や病状をしっかりと把握し、それをもとに一人一人に最適な漢方薬を処方しています。

 

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