口内炎

◆漢方では口内炎をどうとらえる?


口内炎は、口の中や周辺の粘膜にできる炎症のことです。悪化すると痛みを伴うようになり、出血する場合もあります。

たまにできるぐらいなら、一時的に食事の時などに痛い思いをしても治ればすぐに忘れてしまいますが、繰り返しできたり口腔内に多発してしまうと、生活に差し障ります。

一般には抗炎症作用のある軟膏や貼り薬で炎症を鎮めていくことが多いようですが、口内炎が繰り返し出るような人の場合、抗炎症薬で対症療法を続けていると、一時的には口内炎は消えてくれますが次第に慢性化し、口内炎が治りにくくなる場合もあります。漢方薬による体質改善や、食生活の改善をしたほうがいいでしょう。(参照 からだの免疫力

漢方では、口内炎は体内の過剰な熱が病邪(熱邪)となって口腔内を刺激して生じるものととらえています。口内炎ができやすい部位は体内の五臓六腑と深く関わりがあり、口内炎はさまざまな体質や体調が反映されて生じます。従って口内炎に効果的な漢方薬もそれぞれの人の体質的原因によって違うのです。

 

◆口内炎になりやすいタイプ・・・あなたはどれ?

<体質やタイプを漢方で証(しょう)といいます>

(1)「胃熱」証

暴飲暴食、とくに刺激物や味の濃いもの、脂っこいものばかりを食べていると、それらが原因で熱邪が生じ、口内炎ができてしまいます。

胃熱で出やすい症状
口内炎が多発して痛む、のどの渇き、口臭、胃炎、胃潰瘍、歯周病、赤い舌と黄色い舌苔 など

→ 胃熱を冷ます漢方薬で口内炎を治します。

(2)「肝火(かんか)」証

(かん)は五臓の一つで、からだの諸機能や精神情緒の調整をする機能です。この肝の機能がストレスや激しい感情の起伏などで失調すると熱邪が生じ、口の中に炎症が生じます。

肝火で出やすい症状
いらいら、落ち込み、赤い舌、白い舌苔が薄く付着 など

→ 肝火を鎮める漢方薬で口内炎を治していきます。

こんなケースも
思い悩みすぎや考えすぎが原因の時はではなくの機能が影響を受け、熱邪が生じる「心火(しんか)」証となります。

(3)「陰虚」証

胃熱肝火が長引いて、次第に体液などの陰液が消耗された状態。

陰液が少ない体質なので相対的に熱が余ることになり、それが熱邪となって口内炎を引き起こします。

陰虚で出やすい症状
のぼせ、ほてり、口の渇き、微熱、赤い舌、舌苔がほとんどない など

→ 体液を補う漢方で口内炎ができやすい体質を改善します。

(4)「気虚」証

生命エネルギーを意味する「気」が、過労や体調不良の影響で不足しているタイプ。

気が不足して熱のコントロールがスムーズにできなくなり、口内炎ができやすくなっています。

気虚で出やすい症状
一度に1-2個だが疲れた時に口内炎が出やすい、疲れやすい、立ちくらみ、食欲不振、軟便、白っぽい舌 など

→ 元気を補う漢方薬で体質改善します。

 

◆口内炎に効果的な漢方薬

前項のほかにも、口内炎にはさまざまなタイプがあります。あなたの口内炎がどのタイプかを判断するために必要なのは、漢方の専門家によるカウンセリングです。きめ細かいカウンセリングにより、あなたの体質がわかるのです。

比較的よく使う漢方処方は以下の通りです。

白虎加人参湯、補中益気湯、黄耆建中湯、六味地黄丸、四君子湯、啓脾湯 

あなたに合った漢方薬が何かは、あなたの体質により異なります。

自分にあった漢方薬が何かを知るには、漢方の専門家に相談し、自分の体質にあった漢方薬を選ぶ必要があります。
どうぞお気軽にご連絡をください。

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自分に合った漢方薬に出会うには

自分の病気や症状を改善してくれる漢方処方は何か。それを判断するためには、その人の自覚症状や舌の状態など、多くの情報が必要になります。漢方の場合、同じ病気でも、その人の体質や体調により、使う処方が違うからです。

 

そのために必要なのが、カウンセリングです。漢方の専門家がじっくりとお話をうかがって、あなたの体質を判断し、あなたに最適な漢方薬を決めていきます。

 

当薬局は、帝国ホテル内にあるカウンセリング専門の漢方薬局です。まず薬局でカウンセリングをし、その方のご症状やご体質をしっかりと把握し、それをもとに、おひとりおひとりに最適な漢方薬を調合しております。

 

自分にあった漢方薬に出会う秘訣は、「信頼できる専門家のカウンセリングを受けること」です。しっかりしたカウンセリングを受けて、あなたに最適な漢方薬を見つけてください。

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