男性更年期障害(LOH症候群)

更年期障害は女性特有と思われがちですが、男性も女性と同様、加齢とともに性ホルモンの分泌が減るために精神的・肉体的な症状が表れることが知られています。

しかし体調不良が性ホルモン分泌量の減少と関係していることに気づかず、体調がすぐれないまま悶々と過ごす男性が多くいらっしゃいます。

こうした男性更年期障害、あるいは加齢男性性腺機能低下症候群(LOH症候群)が最近注目されることが多くなりました。

当薬局でも男性更年期障害の漢方治療のご相談をお受けしています。

漢方薬で男性更年期障害が改善した症例は こちら

◆男性更年期障害によくある症状

 精神症状  集中力の低下・不眠・抑うつ・不安・いらいら など
 肉体症状  疲労倦怠感・ほてり・発汗・性機能の低下・筋力低下 など

 

◆自然なかたちで若さを取り戻すなら、漢方薬


西洋医学では

男性更年期障害(LOH症候群)は男性ホルモンの低下と関係が深いということから、男性ホルモンの一種であるテストステロンの投与などが行われます。

人工的に性ホルモン量を増やしますので症状は緩和されますが、ホルモン剤の使用をやめると当然ですが元に戻ります。

男性更年期障害(LOH症候群)はうつ病と混同されやすい疾患です。男性更年期障害(LOH症候群)で西洋医学を受診する場合は泌尿器科で診療を受けます。

漢方では

漢方では、男性更年期障害は五臓の(じん)と関係が深い疾患と捉えます。

は、生きるために必要なエネルギーや栄養の基本物質である精(せい)を貯蔵し、人の成長・発育・生殖、並びに水液や骨をつかさどる臓腑です。従って男性の性機能や、男性ホルモン量は、の状態に大きく左右されることになります。

の機能(腎気)が年齢とともに弱まるのは自然なことです。しかし腎気が安定していれば、更年期の性ホルモン分泌量減少による体調の悪化を感じずに過ごすことができます。

漢方では、腎気を補う漢方薬などを用いて体質を改善し、自然なかたちで元気で晴れやかな若々しい状態へと近づけていきます。

 

◆男性更年期障害の4つのタイプ・・・あなたはどれ?

<体質やタイプを漢方で証(しょう)といいます>

(1)「腎陰虚(じんいんきょ)」証

腎の陰液(腎陰)が不足している体質。

陰は陰液のことで、人体の構成成分のうち、血(けつ)・津液(しんえき)・精を指します。腎陰は、性ホルモンとも関係が深い概念です。

加齢のほか、過労、不規則な生活、大病や慢性的な体調不良、性生活の不摂生などによっても腎陰が減ってこの証となりなます。

腎陰虚で出やすい症状
知能や思考力、集中力が減退し、健忘脱毛などが生じます。
・陰液の不足により相対的に陽気が亢進するため、のぼせ、手足のほてり、寝汗、口喝などの熱証が表れます。
・性機能障害では、性欲はあるが持続しないようなタイプです。

→ 腎陰を補う漢方薬を用います。

(2)「腎陽虚(じんようきょ)」証

腎の陽気が不足している体質。

陽気とは気のことで、人体の構成成分を陰陽に分けて考える場合、陰液と対比させて気のことを陽気と呼びます。

加齢、生活の不摂生、過労、慢性疾患による体力低下などによって人体の機能が衰え、冷えが生じてこの証になります。腎陽が虚弱になるため性機能やホルモン内分泌機能が低下し、男性更年期障害になります。

腎陽虚で出やすい症状
・腎陰虚証と同様に、知能や思考力、集中力が減退し、健忘脱毛などが生じます。
・さらに冷え症、寒がり、足腰の冷え、頻尿などの寒証を伴います。
性欲の減退もみられます。
・他に、眠気、淡白色で湿った舌、白く湿った舌苔 など

→ 腎陽を補う漢方薬を用います。

(3)「脾気虚(ひききょ)」証

五臓のの機能(脾気)が弱い体質。

は消化吸収や代謝をつかさどり、気血(エネルギーや栄養)の源を生成するところです。

加齢、過労、生活の不摂生、慢性疾患などにより脾気を消耗すると、この証になります。

脾気虚で出やすい症状
・生命エネルギーを意味する気(き)が不足することにより、元気がなくなり、やる気が起こらず、無気力、無関心になります。
・また脾気が充実していれば筋肉は壮健であるといわれていて、脾気虚証になると筋肉が痩せて軟弱になり、筋力が衰えます

→ 脾気を強める漢方薬を用います。

(4)「心血虚(しんけっきょ)」証

五臓の(しん)の機能(心気)を養う心血が不足している体質。

は心臓を含めた血液循環系(血脈)と、人間の意識や判断、思惟などの人間らしい高次の精神活動(神志[しんし])をつかさどります。

加齢や、過度の心労、思い悩み過ぎ、過労が続くことなどにより心に負担が掛かり、心血が消耗してこの証になります。

心血虚で出やすい症状
・心血の不足により神志が不安定になり、不眠、不安、健忘、抑うつ状態などが生じます。
・他に、夜中に何度も目覚める、寝付きが悪い、朝早く目覚める、夢をよく見る、不安感、驚きやすい、白い舌 など

→ 心血を潤す漢方薬を用います。

 

◆男性更年期障害(LOH症候群)に効果的な漢方薬

甘麦大棗湯、人参養栄湯、六味地黄丸、杞菊地黄丸、八味地黄丸、四君子湯 など

あなたに合った漢方薬がどれかは、あなたの体質により異なります。

自分にあった漢方薬が何かを知るには、漢方の専門家に相談し、自分の体質にあった漢方薬を選ぶようにするのがいいでしょう。

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自分に合った漢方薬に出会うには

自分の病気を治し、症状を改善してくれる漢方薬は何か。それを判断するためには、その人の自覚症状や舌の状態など、多くの情報が必要です。漢方の場合、同じ病気でも、その人の体質や病状により、使う処方が異なるからです。

 

そのために必要なのが、丁寧な診察(カウンセリング)です。中医師など漢方の専門家がじっくりと話を聴くことにより、あなたの体質を判断し、あなたに最適な処方を決めていくのが、漢方の正当な診察の流れです。

 

そして、その際に最も大切なのは、信頼できる実力派の漢方の専門家の診察を受けることです。
(一般によくみられる、病名と検査結果だけをもとに、漢方が専門でない人が処方を決める方法では、最適の処方を選ぶことができず、治療効果はあまり期待できません。)

 

当薬局では、まず必要十分な診察(カウンセリング)を行い、その人の体質や病状をしっかりと把握し、それをもとに一人一人に最適な漢方薬を処方しています。

 

あなたに最適の漢方薬に出会う秘訣は、信頼できる漢方の専門家の診察(カウンセリング)を受けることです。

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