逆流性食道炎の症例

薬石花房 幸福薬局(東京 帝国ホテル内)の漢方薬で逆流性食道炎が改善した症例

こちらは症例紹介ページです。逆流性食道炎の解説ページは こちら へどうぞ

■症例1「このところ胸やけがひどく、ときに酸っぱい胃酸が口のなかにまで上がってきます。ストレスを強く感じるときには、胃がきりきりと痛みます。病院の薬を飲むと楽になりますが、飲むのをやめるとまた胸やけがします」

43歳の男性です。症状がひどくなったのは、仕事の量と責任が増えて残業が多くなり、そういうことにストレスを強く感じるようになったころからです。のども胃酸で焼けてヒリヒリする感じで、よく冷たい水を飲むようになりました。

自分では気がつきませんでしたが、最近いらいらしている、怒りっぽくなったと家族に指摘されました。病院の薬はプロトンポンプ阻害剤(PPI)です。舌は赤く、黄色い舌苔がついています。

この男性は、胸やけ、呑酸、胃の痛み、いらいら、怒りっぽい、赤い舌、黄色い舌苔などの症状から、「肝火犯胃(かんかはんい)」証と判断できます。ストレスなどの影響で肝が熱を帯びて肝火となり、胃の降下機能が妨げられて逆に上昇してしまい、逆流性食道炎となったようです。

この証に対しては、肝火を冷まし、胃を落ち着かせる漢方薬を使います。この人は漢方薬を飲んで2か月くらいで胸やけや呑酸が軽くなりました。4か月後には胃痛もなくなり、漢方薬もPPIも不要になりました。

 

■症例2「もう何年も胸やけが続いています。始めのころにあった強い胃痛やのどの痛みはなくなりましたが、胸やけと吐き気がずっとあります」

吐き気については、空腹時などに胃や胸のあたりが気持ちわるくなり、生じます。ひどい場合は、えずいてゲーッと声が出ます。しかし実際に物を吐くことはあまりありません。いわゆる、からえずき(乾嘔)です。今年で60歳(男性)。

歳のせいかもしれませんが、よく口が渇きます。舌は赤く乾燥しており、舌苔はあまりついていません。

この男性の証は、「胃陰虚(いいんきょ)」です。胃の陰液が不足して熱を制しきれず、胃気が熱とともに上昇し、胸やけなどが生じています。

逆流性食道炎の原因にはストレスや食習慣が深く関係しているため、逆流性食道炎が慢性化する人は少なくありません。最初は先の症例のような肝火犯胃証であっても、ストレスへの対処や食習慣の改善を怠り、症状が長期化、慢性化してくると、この証になります。

この体質の場合は、胃の陰液を補うことにより、熱を冷まし、胃気を降下させて胃の機能を正常化させ、逆流性食道炎を治療していきます。

この症例の男性は漢方薬を服用することにより、次第に胸やけや吐き気、からえずきが解消されていきました。口の渇きも改善されました。半年後には、たまに調子の悪いときにだけ漢方薬を服用すればいい程度にまでなりました。

 

■症例3「若いころから大食いの早食いですが、30歳を超えたころから胃に負担を感じるようになりました。特に食後に胸やけがして、げっぷが出ます」

 

やや肥満ぎみの男性です。おなかの膨満感や胃もたれもあります。食べすぎると酸っぱい液が口まで上がってくることもあります。食べる量を減らせばいいのは分かっているのですが、若いころからの習慣なので、なかなかやめられません。舌には厚い舌苔がべっとりとついています。

この男性のような証を「食滞(しょくたい)」といいます。暴飲暴食などで胃に相当の負担がかかり、胃の降下機能がうまく働かず、胃気が上昇して胸やけなどの症状が生じています。

こういう場合は漢方薬で消化吸収機能を高め、胃腸の働きを立て直して逆流性食道炎の治療を進めます。

この男性には漢方薬を服用してもらい1カ月ほどで胸やけやげっぷは改善されましたが、便の調子がいいので飲み続けたところ、半年後には体重が5キロ減ってからだが軽くなり、さらに長年のヘビースモーカーだったのに急にタバコがおいしく感じなくなり禁煙までできた、と喜ばれました。

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以上の症例は「日経DIオンライン」に幸井俊高が執筆した以下の記事にも掲載しています。
逆流性食道炎の考え方と漢方処方
慢性型や暴飲暴食型の逆流性食道炎への漢方処方

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そして、その際に最も大切なのは、信頼できる実力派の漢方の専門家の診察を受けることです。
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当薬局では、まず必要十分な診察(カウンセリング)を行い、その人の体質や病状をしっかりと把握し、それをもとに一人一人に最適な漢方薬を処方しています。

 

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