吐き気・嘔吐の症例

(こちらの記事の監修:中医師 幸井俊高

薬石花房 幸福薬局 の漢方薬で吐き気・嘔吐が治った症例

こちらは症例紹介ページです。吐き気・嘔吐の解説ページは こちら へどうぞ

■症例1「残業続きで疲れています。仕事のストレスも相当で、このところ吐き気が続いています」


吐き気とともに、胃のつかえ、腹部の膨満感もあります。ひどいときには口が苦く感じます。食欲が湧きません。舌は紅い色をしています。

この人の証は、「肝気犯胃」です。体の諸機能を調節する肝気が滞り、その影響が胃に及んで胃気が停滞し、下に降ろす機能が妨げられて吐き気が生じています。

胃のつかえ、腹部膨満感、口が苦い、紅い舌などは、この証の特徴です。憂鬱感、いらいら、脇腹の膨満感、などの症状がみられることもあります。

この証に対しては、肝気の鬱結を和らげつつ胃気を回復させる漢方薬を用いて治療に当たります。この人は漢方薬を服用し、1カ月ほどで吐き気が解消しました。体調が良いので続けて飲むうちに、食欲が出て、元気になってきました。


■症例2「ここ数年、胸やけと乾嘔(からえずき)が続いています。逆流性食道炎の治療をしたのですが、胸やけと乾嘔はその後も続いています。」

乾嘔については、空腹時などに胃や胸の辺りが気持ち悪くなり、えずいてゲーッと声が出ます。しかし実際に物を吐くことはあまりありません。よく口が渇きます。舌は赤く乾燥しており、舌苔はあまり付いていません。

この人の証は、「胃陰虚(いいんきょ)」です。胃の陰液が不足して乾燥し、熱を制しきれず、胃気が熱とともに上昇し、乾嘔や胸やけが生じています。

この体質の場合は、胃の陰液を補い、胃気を降下させて胃の機能を正常化させていきます。この人は漢方薬を服用し、5カ月ほどで胸やけ、乾嘔ともに完治しました。

■症例3「慢性的に胃のつかえ感があり、折に触れて水様性の嘔吐が起こります。」

疲れやすく、食欲があまりありません。胃の辺りでぐるぐると音がよく鳴ります。胃の辺りをさすると、ちゃぽちゃぽと音がします。白い舌に、湿った舌苔が付着しています。

この人の証は、「胃内停水(いないていすい)」です。脾の運輸機能が弱いために胃内の水分が吸収されず、胃内に水飲が停滞している状態です。

胃中にいつまでも水分が停留するために飲食物が入っていかず、嘔吐します。腹部でごろごろと鳴る音、ちゃぽちゃぽという音、疲労倦怠感、食欲不振、湿った舌苔などは、この証でみられやすい症状です。上腹部の膨満感、呑酸などの症状がみられることもあります。

この証には、胃内の水飲を除去して胃のつかえ感を治す漢方薬を使います。この人は漢方薬を服用してもらったところ、半年くらいですべての症状が解消されました。食欲も出て、疲れにくくなりました。

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(こちらの記事は「薬石花房 幸福薬局」幸井俊高が執筆・監修しました。日経DIオンラインにも掲載)

*執筆・監修者紹介*

幸井俊高 (こうい としたか)

東京大学薬学部卒業。北京中医薬大学卒業。中国政府より日本人として18人目の中医師の認定を受ける。「薬石花房 幸福薬局」院長。『医師・薬剤師のための漢方のエッセンス』『漢方治療指針』(日経BP)など漢方関連書籍を25冊以上執筆・出版している。日本経済新聞社の医師・薬剤師向けサイト「日経メディカル(日経DI)」や「日経グッデイ」にて長年にわたり漢方コラムを担当・連載・執筆。中国、台湾、韓国など海外での出版も多い。17年間にわたり帝国ホテル東京内で営業したのち、ホテルの建て替えに伴い、現在は東京・銀座で営業している。

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