食欲不振の症例

◆薬石花房 幸福薬局(東京 帝国ホテル内)の漢方薬で食欲不振が回復した症例


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■症例1「胃がむかむかして、食欲がありません。みぞおちの辺りが張っています」

会社でのストレスが関係しているように思います。休日は比較的楽になりますが、会社に勤務する平日はずっと胃の不快感と食欲不振を感じます。口が苦く感じることがあります。舌は紅色をしています。

この人の証は「肝気犯胃」です。身体の諸機能を調節する臓腑である五臓の肝の気(肝気)の流れが滞り、その影響が胃に及んで胃気が停滞し、降濁機能が妨げられて食欲不振になっています。

むかむかする、みぞおちが張る、ストレスに左右される、紅色の舌などは、この証の特徴です。呑酸、嘔吐などの症状を伴う場合もあります。

この証の人に対しては、肝気の鬱結を和らげつつ胃気を回復させる漢方薬を使います。この人は漢方薬を服用して3週間ほどで胃の具合が回復しました。

■症例2「お腹はすくのですが、食欲がなく、少ししか食べられません。食べるとすぐお腹が張ってしまいます」

無理して食べようとしても、気持ちが悪くなってしまいます。便は軟らかい方です。舌は白っぽい色をしています。

この人の証は「胃気虚(いききょ)」です。六腑の胃の機能(胃気)のうち、特に受納と腐熟の機能が低下している体質です。従って、お腹がすいても少ししか食べられません。

食べ物の入るところがない状態ですので、無理して食べようとしても吐き気が生じます。

このような体質の場合は、漢方薬で胃の機能を立て直し、食欲不振を改善していきます。この人は漢方薬を服用し続け、1年ほどで胃腸の機能を立て直し、しっかり食事が取れるようになり、体力も付きました。


■症例3「お腹がもたれやすく、食欲がありません。食べてもおいしいと感じません」

疲れやすく、すぐ横になりたくなります。元気がありません。便は軟らかく、よく下痢をします。舌は白く、ぽってりとしています。

この人の証は「脾気虚(ひききょ)」です。消化吸収や代謝をつかさどる五臓の脾の機能(脾気)が弱い体質です。

腹部のもたれ感、味覚の鈍化、疲労倦怠感、軟便、下痢、白く大きな舌などは、この証の特徴です。息切れ、声が小さく、声に力がない、などの症状を伴う場合もあります。

この場合は、漢方薬で脾気を強めて運化を正常に行わせ、食欲不振の治療を進めます。服用を始めて2カ月目くらいから効果を感じ始め、1年ほどですっかり元気になりました。

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自分にあった漢方薬が何かを知るには、漢方の専門家に相談し、自分の体質にあった漢方薬を選ぶ必要があります。
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以上の症例は「日経DIオンライン」に幸井俊高が執筆した以下の記事にも掲載しています。
食欲不振の考え方と漢方処方
慢性的な食欲不振への漢方処方

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自分に合った漢方薬に出会うには

自分の病気を治し、症状を改善してくれる漢方薬は何か。それを判断するためには、その人の自覚症状や舌の状態など、多くの情報が必要です。漢方の場合、同じ病気でも、その人の体質や病状により、使う処方が異なるからです。

 

そのために必要なのが、丁寧な診察(カウンセリング)です。中医師など漢方の専門家がじっくりと話を聴くことにより、あなたの体質を判断し、あなたに最適な処方を決めていくのが、漢方の正当な診察の流れです。

 

そして、その際に最も大切なのは、信頼できる実力派の漢方の専門家の診察を受けることです。
(一般によくみられる、病名と検査結果だけをもとに、漢方が専門でない人が処方を決める方法では、最適の処方を選ぶことができず、治療効果はあまり期待できません。)

 

当薬局では、まず必要十分な診察(カウンセリング)を行い、その人の体質や病状をしっかりと把握し、それをもとに一人一人に最適な漢方薬を処方しています。

 

あなたに最適の漢方薬に出会う秘訣は、信頼できる漢方の専門家の診察(カウンセリング)を受けることです。

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